大引けの日経平均は前日比93.20安の28564.37円となった。東証プライム市場の売買高は10億5303万株、売買代金は2兆5650億円だった。セクターでは銀行、保険、鉱業が下落率上位となった一方、電気・ガス、機械、食料品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は43%だった。
個別では、景気後退懸念や米金利低下、為替の円高などを背景にINPEX<1605>、住友鉱山<5713>の資源関連のほか、三菱UFJ<8306>、みずほFG<8411>、第一生命HD<8750>の銀行・保険、日産自<7201>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>の輸送用機器などが下落。
ソフトバンクG<9984>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテクの一角、ニデック<6594>、HOYA<7741>、OLC<4661>の値がさ株の一角も売られた。
一方、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資計画の据え置きや中国半導体輸出規制の影響が想定以下との見方を示した米ラム・リサーチの株高、加えて消耗品需要の底打ち感が好感されたディスコ<6146>が急伸したこともあり、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>、ローツェ<6323>など関連株が軒並み大幅高。ディスコの決算でSiC
(炭化ケイ素)を含むパワー半導体関連需要の強さが確認されたことが好感され、ローム<6963>、富士電機<6504>が堅調。ロームは証券会社の新規買い推奨も確認された。東京精密<7729>、ジャパンマテリアル<6055>も証券会社の新規買い推奨を材料に大幅高。神戸物産<3038>は月次動向での粗利益率の改善が好感された。
東証スタンダード市場では業績予想を上方修正した神栄<3004>がストップ高比例配分となり、業績上方修正や配当方針変更を発表したダイハツディーゼル<6023>、業績・配当予想を上方修正した森下仁丹<4524>も急伸した。
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