今回の協業では、「ブロックチェーン技術を活用した次世代アセットマネジメント会社の設立・運営」、これに関わる「システム開発」、「実証ファンドの組成検討」を実施するもよう。ブロックチェーン技術を活用した効率的な資金調達も視野に入れながら、「取引、管理、執行の各時間コストを削減」、「運用会社の透明性向上」、「ファンド設計の規格化、小口化、適切な流動性の付与」、「従来ではコスト面等で割に合わなかった投資対象の証券化」などを実現するという。同社は『より多くの優良な実物資産の証券化商品を、より投資家の利益に資する形で届けることを目指す』としている。
設立する会社は「三井物産デジタル・アセットマネジメント(仮)」で、ブロックチェーン技術を活用した、不動産・インフラを中心とする実物資産のアセットマネジメント事業を行う。出資比率は三井物産が50%、LayerXが36%、SMBC日興証券が5%、三井住友信託銀行が5%で、2020年4月に設立を予定しているようだ。
今後については、『規制当局との対話を重ねながら、本取組のオペレーション上の課題点・技術的改善点の検証を目的とした実証ファンドの組成を計画している』と伝えている。また、『三井物産グループの実物資産のソーシング力及び運用力と、LayerXのブロックチェーンを含む総合的な技術力、SMBC日興証券及び三井住友信託銀行の金融商品取引、販売、資産管理のノウハウを掛け合わせることにより、次世代のアセットマネジメント事業を共創していく』との意向を示している。
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