【世の中の時流に乗る】
昨今の時流として、機関投資家との対話や株主構造の把握を進める会社が増加し、国内外の実質株主判明調査やエンゲージメントアレンジ、SR情報を適時に開示するエンゲージメント・プラットフォームの活用が増加していることが挙げられます。
【成長著しい事業が業績拡大に貢献】
最近のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や日銀が実質大株主としての存在感を強めている中では、各企業における事業の透明性はより求められることになるでしょう。こうした株式価値向上に向けた一貫した流れは今後さらに加速度的な需要が見込まれます。
また、アクティビスト(モノ言う株主)や企業支配権の争いを起因とした議決権の安定確保ならびに資本政策やM&A等を迅速にサポートする大型の投資銀行案件も増加しています。組織・業務の拡充によって事業機会が増加し、先ほどの議決権(プロキシー)確保に加え、M&A、ファイナンス案件等フィナンシャル・アドバイザー(FA)業務の要請も増えています。
さらに企業の機関投資家・個人株主をクラウド・データベースで一元管理するDSMS(Digital Shareholder Management System)の販売も好調なことに加え、新たに展開している取締役会評価は、我が国を代表するトップ企業を中心に実績を積み重ねており、その効果ならびに実効性により毎年の継続実施が見込まれるストックビジネスとして成長しつつあります。
【業界内における競争力が強み】
同社が担う株主判明調査や証券代行業務などは企業の内部に深く入り込む糸口となるため、そこから投資銀行業務の大型案件にも結びつけやすくなるというアドバイザリー業務の上流から下流まで一貫したサービスを提供できるのが同社の強みです。
同社の株主比率は個人投資家が大半を占めており、需給面が改善してきた直近の動きからも、投資し始めるには良いタイミングと言えます。さらには業界シェアのトップを走る同社がデファクトスタンダードとなりやすい点からも、今後機関投資家などの大口資金の流入も期待できると言えるでしょう。
一見、トランプ相場と言われるような市場のトレンドから外れているように思われるかもしれませんが、好業績内需銘柄の一角として、高ROE、好財務、そして高い成長性と配当性向を誇る同社に投資されてみてはいかがでしょうか。
アイ・アールジャパンHD(6035)(JASDAQ)
業種:サービス
単元株数:100株
PER:20.51倍
PBR:3.86倍