本日のマザーズ先物は、前日の米株高を受けて買い先行で始まったものの、今夜の米国での重要経済指標の発表などを前に持ち高調整の売りが散見されたほか、国内での緊急事態宣言への警戒感もあり、次第に売りが膨らんだ。前日の米国市場は、原油市況の大幅上昇を背景にリスク回避ムードが後退。NYダウは469ドル高と大幅に反発した。225先物も上昇して始まるなど、リスク選好機運が波及し、マザーズ先物も買い先行で始まり、一時前日比10.0pt高の610.0ptまで値を上げた。ただ、新型コロナウイルスの感染者は世界的に拡大基調にあるほか、市場では「国内でも政府が緊急事態宣言を発令するのではないかとの思惑などがあり、次第の買い見送りムードが強まった」と指摘する。また、米国では雇用統計など重要経済指標の発表を控えており、時間外取引で米株価指数先物が一時500ドル超下落したため、今夜の米国株の大幅安への懸念など先行き不透明感が強まり、次第に目先の利益確保する動きが強まった。新型コロナの感染増加基調に変化がないだけに、「来週も関連報道をにらみながらの不安定な動きになる」との声が聞かれた。一方、現物市場では、オンライン診療など新たな新型コロナ対策関連や在宅勤務関連など個別材料株に個人マネーが流入していた。このほか、本日のマザーズ市場では、このところの株価上昇の反動からMRT<6034>が前日比302円(-18.43%)安の1337円と3日ぶりに大幅に反落し、JMC<5704>も前日比131円(-17.56%)安の615円と急反落した。また、メドレー<4480>、SERIOホールディングス<6567>、ケアネット<2150>も利益確定売りに15%超の急落となった。 <FA>
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