■株式見通し:閑散取引も米中首脳会談への期待や米年末商戦への思惑高まる
■前場の注目材料:津田駒、10期ぶり復配へ
■ニプロ<8086>脊髄損傷治療用製品、条件付き承認を了承、厚労省
■閑散取引も米中首脳会談への期待や米年末商戦への思惑高まる
22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開となろう。21日の米国市場では、感謝祭の祝日を控えて閑散取引の中、下落の目立ったハイテクセクターを中心に買い戻しの動きが先行。原油価格が反発したことも支援材料となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の21650円。円相場は1ドル113円台前半とやや円安に振れて推移するなか、この流れを受けて買い先行の展開となろう。
ただし、米ハイテク株の上昇が目立ってはいるが、前日の上昇要因とされていたエヌビディアやAMDは2%を超える下落となるなど、高安まちまちの展開である。また、NYダウについても3ケタの上昇から結局は引けにかけて失速し下げに転じており、買い戻しの流れもそれ程強まりそうになさそうだ。なにより、米感謝祭を控えて海外勢のフローは限られていることもあり、薄商いの中をインデックス売買に振らされやすい需給状況である。
昨日の日経平均は一時300円を超える下落局面もある中で下げ幅を縮めており、心理的な節目である21500円を回復していた。買い一巡後はこう着とみるものの、21500円を支持線とした底堅さが意識されてくるようだと、自律反発への機運が高まりやすいだろう。11月末にブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて予定されている米中首脳会談への期待や米年末商戦への思惑等からの物色意欲も回復してきそうである。
物色としては参加者が限られる中で、個人主体の短期的な値幅取り狙いの売買が中心となる。それ故に足元で底堅い動きをみせているマザーズ市場に資金が向かいやすいと考えられる。
■津田駒、10期ぶり復配へ
津田駒<6217>は21日、2018年11月期の年間配当を従来の未定から15円にすると発表。10期ぶりの復配となる。繊維機械の受注が中国などで回復し、業績が改善基調にあることから株主還元する。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(6972.25、+63.43)
・シカゴ日経225先物は上昇(21650、大阪比+130)
・1ドル113円00-10銭
・SOX指数は上昇(1179.73、+4.91)
・VIX指数は低下(20.80、-1.68)
・米原油先物は上昇(54.63、+1.20)
・日銀のETF購入
・好調な企業業績
・補正予算への期待
・ニプロ<8086>脊髄損傷治療用製品、条件付き承認を了承、厚労省
・ミタチ<3321>アジア拡充、半導体・電子部品、比・子会社など増強
・古河電<5801>印社を子会社化、車部品、来年1月末めど
・兼房<5984>コールドソー増産、中国・インドネシア工場増強
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 10月消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+1.0%、9月:+1.0%)
<海外>
・特になし
<SF>
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