■リボミック <4591> 208円 (+50円、+31.7%) ストップ高
リボミック <4591> [東証M]がストップ高。同社はリボ核酸(RNA)を使った分子ターゲット薬(アプタマー医薬)の開発を行う東京大学発の創薬ベンチャー。同社が米国で臨床を進める眼の難病「加齢黄斑変性症」の治療薬「RBM-007」は潜在的ニーズも大きく、今後の展開に期待が高まっている。そうしたなか、23日取引終了後に、滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)を対象としたRBM-007の臨床試験の結果、治療歴のないwet AMDに対して視力および網膜組織構造の改善に有効と考えられることを発表、これが株価の刺激材料となった。
■ファイズHD <9325> 738円 (+100円、+15.7%) ストップ高
東証1部の上昇率2位。ファイズホールディングス <9325> がストップ高。同社は配送や庫内作業代行などEC事業者向け荷物取り扱いを手掛け、米アマゾン
■GAテクノ <3491> 1,133円 (+150円、+15.3%) ストップ高
GA technologies <3491> [東証M]がストップ高。24日午前10時に、グループ会社のイタンジが提供する不動産関連電子契約システム「電子契約くん」がオリコフォレントインシュア(東京都港区)の賃貸保証サービスと連携を開始すると発表。オリコフォレントインシュアはイタンジの不動産関連WEB申込受付システム「申込受付くん」とも連携しており、今回の連携と併せて活用することで、賃貸保証サービスの審査から契約までを一気通貫で完結させることが可能になるとしている。
■大平金 <5541> 4,320円 (+465円、+12.1%)
東証1部の上昇率3位。大平洋金属 <5541> が6日続急騰。5日移動平均線からマドを開けて上放れ昨年来高値を更新した。日本製鉄系の合金大手でフェロニッケル製錬では世界トップクラスに位置する。LMEニッケル価格は3月上旬に、売り方による損失覚悟の大規模な買い戻し(ショートスクイーズ)により、1営業日で2倍以上に値上がりするパニック的な状況に陥ったが、現在は行き過ぎた価格形成が是正され落ち着きを取り戻している。しかし、実需は旺盛で先行き市況高が見込まれる状況に変わりはない。ニッケルは電気自動車(EV)用電池材料に使用され、世界的なEVシフトに合わせて需要は増勢基調にある。また、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用した電力を蓄える蓄電池用でも使われることから、今後は中期的に需給が更にタイト化する可能性がある。大平金はこのニッケル価格との収益連動性が高いが、同社の22年3月期最終利益は前期比7.3倍の84億5500万円と急拡大見通しにある。また、23年3月期も伸び率こそ鈍化するものの増益基調は維持されるとの見方が強まっており、足もとで一段の上値を期待した買いを引き寄せた。
■ブルーミーム <4069> 1,899円 (+179円、+10.4%)
BlueMeme <4069> [東証M]が続急騰。同社はシステムの受託開発を手掛け、ローコードとアジャイル手法を活用するのが特長で、企業の デジタルトランスフォーメーション(DX)推進に貢献する。また、コンサルティング事業も展開している。23日取引終了後、テスト自動化プラットフォームを提供する米mablとパートナーシップを締結し大規模業務システム開発向けの新しいテスト手法を共同開発することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■フジタコーポ <3370> 244円 (+23円、+10.4%)
フジタコーポレーション <3370> [JQ]が急反騰。同社は24日午前11時に、ベーグルやクレープ店を展開するアルテゴ(東京都中央区)と業務提携契約を締結し、北海道エリアを中心にベーグル店「BAGLE&BAGLE」の協業展開を行うと発表した。このほか、フジタコーポが運営するチーズ販売店「トワ・ヴェール」の販路拡大に向けた連携やコラボ商品の企画販売なども行うとした。
■ユーグレナ <2931> 835円 (+66円、+8.6%)
東証1部の上昇率10位。ユーグレナ <2931> が続急伸。23日の取引終了後、商船三井ロジスティクス(東京都千代田区)がユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を用いたトラックの運行を開始すると発表。サステオを導入するのは商船三井ロジスティクスのグループ会社であるハーモニートランスポート。関東地方1都6県で運行する輸出入航空・海上貨物の国内集荷・配送用トラックに使用するという。ここのところサステオの導入に関する発表が続いており、今後の広がりに期待が高まっているようだ。同日、微細藻類ユーグレナに含まれる特有成分パラミロンが、ユーグレナの免疫調節機能の主成分であることを確認したことも明らかにしている。
■Fスターズ <3687> 796円 (+34円、+4.5%)
フィックスターズ <3687> が大幅続伸、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回った。顧客企業のシステムを高速化するソフト開発で強みを持っており、ここ受託契約を伸ばしている。量子コンピューター分野への展開でも先駆的存在で、クラウド基盤サービスによる需要開拓に期待がかかる。業績面でも22年9月期は回復色が鮮明で営業利益段階で前期比13%増の11億円予想と2ケタ成長を見込む。株価は2019年7月に2124円の高値を形成した後、一貫して下値切り下げ波動を強いられていたが、目先は実需筋の売り物が枯れているだけに、上値余地が意識されたようだ。
■古河池 <6937> 1,324円 (+51円、+4.0%)
古河電池 <6937> が大幅高で3日続伸。同社は24日、 ドローンの安全で長時間の飛行を可能とする高エネルギー密度電池を開発したと発表。この開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の一環として行われたもの。高エネルギー密度電池とあわせて、ドローンの高効率なエネルギーマネジメントに必要となる電池の高精度残量計の開発も行った。会社側では、今回開発した電池について2022年夏ごろから順次サンプル提供し、23年度中の製品化を目指すとしている。
■カイノス <4556> 1,040円 (+39円、+3.9%)
カイノス <4556> [JQ]が大幅続伸。24日午後12時30分ごろ、15円としていた22年3月期の期末一括配当予想を25円へ引き上げると発表したことが好感された。なお、前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。
■アルファP <9467> 3,590円 (+120円、+3.5%)
アルファポリス <9467> [東証M]が大幅高で6日続伸。24日午前10時30分ごろ、ソニー傘下企業が手掛けるアニメ配信サイト「クランチロール」において、英語版漫画アプリ「Alpha Manga(アルファマンガ)」の人気タイトルを配信することを決定したと発表。配信タイトルは、アニメ化された話題作など合計7作品。各作品の1~3話をクランチロール、その続きをAlpha Mangaで配信するという。
■住友鉱 <5713> 6,439円 (+209円、+3.4%)
住友金属鉱山 <5713> が大幅高で6日続伸。23日の取引終了後、同社と住友商事 <8053> が中国の資源企業であるチャイナ・モリブデン社と共同で操業中のノースパークス鉱山(豪州ニューサウスウェールズ州)において、既存鉱体の拡張部分の工事を完了し、生産を開始したと発表。今回の開発により、約9年間の操業延長が可能となるという。
■アルメタクス <5928> 281円 (+9円、+3.3%)
アルメタックス <5928> [東証2]が大幅反発。23日の取引終了後、22年3月期の単独業績予想について、営業利益を2億円から2億7000万円(前期7200万円の赤字)へ、純利益を2億7000万円から3億4500万円(同7億2900万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症が再拡大した影響もあり、売上高は97億円から95億円(前期比5.2%増)へ見直した。ただ、生産性の改善及び総費用の削減などが利益を押し上げる見通し。
■トヨタ <7203> 2,200円 (+63円、+3.0%)
トヨタ自動車 <7203> が3日続伸。同社は23日取引終了後、8000万株(発行済み株式総数に対する割合0.58%)もしくは1000億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は3月24日~5月10日。足もとの株価水準などを勘案し、これまで以上に機動的に実施することで、資本効率向上を図るためとした。
■デクセリ <4980> 3,285円 (+90円、+2.8%)
デクセリアルズ <4980> が続伸。同社は24日午前11時15分ごろ、インクジェット塗布方式に対応した光学弾性樹脂「Jettable SVR(ジェッタブル エスブイアール)」を製品化し、複数のタブレット端末での採用が決まったと発表した。新製品は印刷などに用いられるインクジェット塗布方式に対応することで、任意の位置に適切な量の樹脂を高い精度で塗布し、光学貼合することが可能。また、塗布厚を精密かつ連続的にコントロールできるため、一定の厚みを有するフィルム状材料である光学透明粘着テープ(OCA)では対応が難しかった、曲面ディスプレーなどの箇所によって厚みが異なる3D形状ディスプレーにも対応できるとした。
■ヤマハ発 <7272> 2,687円 (+71円、+2.7%)
ヤマハ発動機 <7272> が8日続伸。同社は23日取引終了後、株主還元と資本効率の向上を図るため、1100万株(発行済み株式総数に対する割合3.18%)もしくは200億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は4月1日~6月23日。
■ランドコンピ <3924> 936円 (+24円、+2.6%)
ランドコンピュータ <3924> が続伸し、昨年来高値を更新。同社は23日取引終了後、パッケージシステム開発・販売業のNESCO SUPER SOLUTION(東京都千代田区)を子会社化すると発表した。4月1日に議決権割合95.7%の株式を9億円で取得する。NESCOは06年に設立され、会計パッケージ「SuperStream」ビジネスへの知見と高い技術力に強みを持ち、大手を中心とした直ユーザー取引を展開している。ランドコンピのパッケージベースSIとの融合を図ることで、付加価値の高い次世代サービスの提供に寄与すると判断したとしている。
■インソース <6200> 2,286円 (+54円、+2.4%)
インソース <6200> が続伸。23日の取引終了後、子会社のインソースマーケティングデザインと共同で、採用サイト制作サービス「採用アクセル」の販売を開始したと発表しており、これを好感する買いが入った。「採用アクセル」は、自社が求める人材に選ばれるための採用サイトを制作するサービス。求職者が求める情報を抜け漏れなく掲載し、Webサイト制作を導入しやすいリーズナブルな価格でパッケージ化したという。提供価格はWebサイト制作費用を22万円、月額保守費用を9800円(いずれも税込み)に設定している。
■日本オラクル <4716> 9,090円 (+190円、+2.1%)
日本オラクル <4716> が続伸。岩井コスモ証券は23日、同社株の投資判断を「B」から「B+」に引き上げた。目標株価は9500円(従来1万500円)とした。同社は米オラクル
■INPEX <1605> 1,491円 (+29円、+2.0%)
INPEX <1605> が5日続伸。株価は18年1月以来、4年2ヵ月ぶりとなる1500円台に乗せた。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比5.66ドル(5.2%)高の1バレル=114.93ドルと急伸。カザフスタンとロシアをつなぐパイプライン経由の輸出が停止されたとの報道を受け、原油需給が一段と引き締まることが警戒された。この原油高が好感されINPEXに加え、石油資源開発 <1662> など石油関連株には買いが先行した。
■しまむら <8227> 11,050円 (+210円、+1.9%)
しまむら <8227> が続伸。24日の取引終了後に発表した3月度(2月21日-3月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月度前半は全国的な冷え込みで春物の売れ行きが鈍くなったものの、月度後半は気温の上昇によりアウター衣料の春・初夏物が売り上げを伸ばしたほか、春の新生活需要により婦人・紳士のビジネス関連商品や肌着・靴下が好調に推移した。また、オケージョン需要の回復で、子供の入園・入学用品や婦人の入卒関連のスーツとアクセサリーの売り上げも前年実績を上回った。なお、全店売上高は同2.5%増だった。
■フジクラ <5803> 607円 (+11円、+1.9%)
フジクラ <5803> が3日続伸。23日の取引終了後、連結子会社のスズキ技研が固定資産を譲渡することにより、特別利益を計上する見通しとなったと発表。資産の効率的活用と財務体質改善を図るため、千葉県市川市に保有する事業用土地・建物を月島食品(東京都江戸川区)に譲渡する。これに伴い、22年3月期に固定資産売却益約55億円を特別利益に計上する見込みとしている。今期の配当は未定(前期は無配)としているが、業績回復や特別利益の計上を背景に復配への期待が高まったようだ。
■JR九州 <9142> 2,669円 (+48円、+1.8%)
JR九州 <9142> が続伸。23日の取引終了後、25年3月期に営業収益4400億円(今期計画比32.2%増)、営業利益570億円(同21.1倍)を目指す中期経営計画を発表しており、これを好感する買いが入った。主力の運輸サービス分野は鉄道運輸収入の回復と事業構造改革の完遂による業績改善を目指す。また、不動産・ホテル分野では既存施設の収益力向上と新長崎駅ビルなどの開業を通じて収益が拡大する計画だ。このほか、株主還元は配当下限(1株あたり93円)を設け、連結配当性向35%を目安に配当を行うほか、状況に応じて自社株買いを実施する方針としている。
※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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