<動意株・23日>(大引け)=セキド、オルガノ、栗田工など
オルガノ<6368.T>=後場動意。午後2時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が20億円から31億円(前年同期比43.1%減)へ、純利益が12億円から20億円(同45.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高は従来予想の450億円(同3.6%減)通りの進捗となっているものの、国内外のプロジェクトにおけるコストダウン効果で利益率の改善がみられたことに加えて、営業経費などの販管費が計画を下回ったことが利益を上振れさせたとしている。
栗田工業<6370.T>=反発。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2680億円から2700億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を225億円から290億円(同5.5%増)へ、純利益を160億円から190億円(同3.9%増)へ上方修正した。上期の国内の水処理薬品事業やメンテナンス・サービスにおいて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動停滞の影響による販売の落ち込みが想定ほど発生しなかったことに加えて、在宅勤務や移動制限などで販管費の発生が想定を下回ったことが要因。また、原価率改善の取り組みが順調に進んだことや、その他収益に超純水供給事業における一部顧客との契約の解除に伴う清算益を計上したことも寄与した。
ニッポン高度紙工業<3891.T>=ストップ高。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を125億円から138億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を9億円から19億円(同91.0%増)へ、純利益を6億円から13億円(同88.1%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、コンデンサ用セパレータで、感染拡大の影響を考慮したセットメーカーなどからの在庫確保の動きがあったほか、データセンターや5G関連向けの堅調な推移があり、更に電池用セパレータで海外向け電気二重層キャパシタ用が好調に推移したことなどが売上高を押し上げた。また、売り上げ増加に伴い、稼働率が向上し原価率が低減したことも寄与した。
横河ブリッジホールディングス<5911.T>=大幅反発。22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が680億円から683億円(前年同期比6.7%増)へ、営業利益が55億円から83億円(同74.9%増)へ、純利益が37億円から55億円(同68.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。システム建築事業の伸び悩みを橋梁事業がカバーする形となり、売上高は概ね予想通りで推移した。また、橋梁事業の受注・生産が好調に推移するなか、今期に竣工する長期大型工事の設計変更について予定よりも早い進展が複数あり、その処理が第2四半期に集中したことで最終精算に伴う利益の計上が前倒しとなったことも寄与した。
東和銀行<8558.T>=急伸。菅政権下での地銀再編思惑と相まって、地銀連合構想を掲げるSBIホールディングス<8473.T>の一挙一動が注目されているが、22日夕方の日本経済新聞電子版が「SBIホールディングスは群馬県の東和銀行と資本提携する方針を固めた」と報道したことを受け、東和銀の上値を見込んだ投資マネーが一気に流れ込む形となっている。なお、東和銀側はこの件に関し、SBIとの間で業務提携強化に関して検討していることは事実であるとしたうえで、開示すべき事実が発生した場合は速やかに開示するとのコメントを発表している。仮に資本提携が実現した場合、地銀連合構想でSBIが出資するのは同行で5行目となる。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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