15日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は554.67ドル高(+1.39%)の40563.06ドル、ナスダックは401.90ポイント高(+2.34%)の17594.50、S&P500は88.01ポイント高(+1.61%)の5543.22で取引を終了した。小売売上高や週次失業保険者数を受けて消費や労働市場の悪化警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待が強まり、相場は終日買いが先行した。終盤にかけて、上げ幅を拡大し終了。
米国株の大幅高や、為替の円安ドル高などを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は8月2日以来となる37000円台を回復した後は、上げ幅をじりじりと拡大し、前日比の上げ幅は1000円超となった。200日移動平均線を上回り、37930円水準で位置する25日移動平均線手前まで上昇。プライム市場の9割近い銘柄が上昇する全面高の展開となった。
日経平均採用銘柄では、米ハイテク株が上昇したことから、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連銘柄が上昇したほか、フジクラ<5803>、古河電工<5801>など電線株も買われた。
このほか、日立<6501>、TDK<6762>、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>が上昇した。
一方、NXホールディングス<9147>、バンダイナムコHD<7832>、明治ホールディングス<2269>、東宝<9602>、日野自動車<7205>などが下落。日経平均採用銘柄で下落したのは、15銘柄に留まった。
全業種が上昇したなか、石油・石炭製品、電気機器、非鉄金属、鉱業、保険業の上げが目立った。
日経平均VIは26ポイント水準で推移しており、指数が大きく動くことを想定する投資家は減少傾向にある。ボラティリティ低下も本日の大幅高の背景にあるが、大引けで25日移動平均線を上回ることができるか注目だ。25日移動平均線が下向きのため、トレンドが転換するといった意味合いではないが、仮に上回れば7月19日以来となるため、投資家のマインドはより改善しよう。ランチタイムの為替が1ドル148円70銭台と朝方より円安ドル高は一服しており、後場一段高を試すには難しい地合いかもしれないが、日経平均がどの位置で大引けを迎えるか要注目だ。
<AK>
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