■株式見通し:楽観視は出来ないものの、自律反発に向かわせやすい
■ニトリHD、2Q営業利益45.0%増 805億円
■前場の注目材料:国際計測器、50m路面でタイヤ試験、負荷測定装置を開発
■楽観視は出来ないものの、自律反発に向かわせやすい
5日の日本株市場は、自律反発を意識した相場展開が見込まれる。2日の米国市場ではNYダウが134ドル安だった。トランプ大統領の新型コロナ感染で政局不安が広がったほか、9月雇用統計で雇用者数の伸びが予想以上に鈍化したことが嫌気されたが、ムニューシン財務長官は検査で陰性が明らかになり、ペロシ民主党下院議長との追加経済救済策の交渉を継続と伝わったことから下げ幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の23175円。円相場は1ドル105円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開になりそうだ。先週末の急落局面においてはグローベックスの米株先物はNYダウ先物が500ドル程度下落していたことを織り込んでおり、自律反発に向かわせやすいだろう。また、楽観視は出来ないものの、トランプ大統領は症状の回復が続いており、早ければ5日に退院する可能性があると、担当医師の発言が伝わっている。報道通りとなれば、コロナに打ち勝った大統領として選挙戦を展開する格好となり、市場は評価材料として受け止める可能性がある。先週末の急落時においては売り仕掛け的な売買が入っていると考えられ、ショートカバーに向かわせやすいだろう。
もっとも、積極的に買い上がる地合いではなく、あくまでも買い戻しが中心になりやすい。そのため、日経平均は足元のレンジ内での推移が継続。ただ、心理的にはこれまで同様、23000円処での底堅さが意識されるため、押し目買い意欲は強そうである。米国市場では半導体株の弱さが目立っているが、バリューシフトには向かわず、コア30など主要銘柄の一角に資金が向かいやすいとみておきたい。
物色の流れとしては個人主体の資金はIPO銘柄での値幅取りに向かいやすいほか、菅新政権による政策期待から政策に絡んだ銘柄への循環物色を想定。また、今週からノーベル賞が発表されるため、関連するテーマ株等へは思惑的な資金が向かいやすいだろう。そのほか、今週辺りから小売企業の決算発表が本格化してくるため、決算を手掛かりとした物色が意識されそうだ。
■ニトリHD、2Q営業利益45.0%増 805億円
ニトリHD<9843>が発表した第2四半期決算は、売上高は前年同期比12.7%増の3624.81億円、営業利益は同45.0%増の805.96億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で広がった「巣ごもり消費」を取り込んだ。臨時休業した店舗もあったが、インターネット通販の売り上げが堅調だった。
■前場の注目材料
・シカゴ日経225先物は上昇(23175、大阪比+195)
・1ドル105円40-50銭
・日銀のETF購入
・米経済対策への期待
・コロナ向けワクチン開発の進展
・国際計測器<7722>50m路面でタイヤ試験、負荷測定装置を開発
・日本製鉄<5401>君津第2高炉、年内再稼働へ
・アサカ理研<5724>レアメタル回収で新設備、リチウムイオン電池から
・放電精密<6469>サーボプレス機を研究用に貸し出し、CFRP成形などに
・THK<6481>自律移動「展示ロボ」の受注開始、広範囲に情報訴求
・横河電機<6841>品質改善支援ソフト販売倍増、来年度に海外でも投入
・井関農機<6310>有人コンバイン・無人トラクター連携、井関農機など実証実験
・日本ゼオン<4205>DX推進、デジタル統括部門新設
☆前場のイベントスケジュール
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