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2024/02/06 - QPS研究所(5595) の関連ニュース。―2月は5社が上場し新年第1号銘柄など注目、市場改革の動向などに関心集まる― 2024年IPOがいよいよスタートする。第1号となるのは7日に東証スタンダード市場に新規上場するSOLIZE <5871> [東証S]で、今月は5社のIPOが予定されている。23年は東京市場が上昇相場に沸くなか、IPO銘柄は一部の大型株を除き上値の重い状態が続くなど、全体的に冴えない状況となった。市場の改革の動きも出るなか、果たして24年はIPO人気復活に向けて狼煙は上がるのか。●昨年のIPOは中小型グロース株冴えず上値重い展開に

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24年IPOスタートへ、中小型株不振吹き飛ばし「復活」へ狼煙上がるか <株探トップ特集>

配信元:株探
投稿:2024/02/06 19:30

―2月は5社が上場し新年第1号銘柄など注目、市場改革の動向などに関心集まる―

 2024年IPOがいよいよスタートする。第1号となるのは7日に東証スタンダード市場に新規上場するSOLIZE <5871> [東証S]で、今月は5社のIPOが予定されている。23年は東京市場が上昇相場に沸くなか、IPO銘柄は一部の大型株を除き上値の重い状態が続くなど、全体的に冴えない状況となった。市場の改革の動きも出るなか、果たして24年はIPO人気復活に向けて狼煙は上がるのか。

●昨年のIPOは中小型グロース株冴えず上値重い展開に

 23年のIPOを振り返ると、96社の新規上場企業が登場した。22年に比べ5社の増加となった。100社の大台には届かなかったものの高水準を維持した格好だ。しかし、日経平均株価が上昇基調を強める一方、IPO人気が盛り上がったとは言い難い。

 特に、年後半は初値が公開価格を割り込む公募割れが頻発。10月は12社のうち5社、11月は3社中1社、12月は15社中8社の初値が公開価格割れとなった。東京株式市場で大型株が人気化する一方、中小型のグロース株は物色の圏外となったが、IPO市場も例外ではなく「かつてのようなIPO銘柄なら買いといった構図はもはや見込めなくなった」(市場関係者)と冷めた声も出ている。

 そんな状況下で人気を集めたIPO銘柄は、東証プライム市場に直接上場したKOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]や楽天銀行 <5838> [東証P]、初の ネット銀行の上場となった住信SBIネット銀行 <7163> [東証S]といった大型株。それに 宇宙関連のispace <9348> [東証G]やQPS研究所 <5595> [東証G]、ゲームセンターを展開するGENDA <9166> [東証G]など成長期待の高い銘柄だ。一方で、時価総額の小さな銘柄は初値は高騰するが買い一巡後は伸び悩む例が少なくなかった。

●IPO市場の改革に向けた動きも活発化

 市場には、徐々にグロース銘柄に対する再評価機運が膨らむことへの期待は強いが、「IPO銘柄の環境が急激に変わることも想定しにくい」(市場関係者)とみられている。このなか、昨年秋には公開価格や上場日の設定を柔軟化するといったIPO市場改革の動きも進められた。また、東証の市場再編を検証するフォローアップ会議では、グロース市場活性化に向けた上場基準の引き上げ案も浮上している。今年は、IPO市場復活に向けた模索が続く一年となりそうだ。

●第1号銘柄のSOLIZEの値動きに注目

 そんななか、2月は5社のIPOが登場する。昨年同月の1社からは4社増加する。例年、年初は新規上場企業が少ないものの、新年の動向を探る月となる。7日には24年IPOの第1号銘柄となるSOLIZEが上場する。同社は、エンジニアの派遣・請負による設計支援などを手掛け、3Dプリンターによる試作・最終製品の製作の支援なども行っている。資金吸収額は約17億円の見通し。毎年、その年の第1号銘柄は人気化しており、昨年のトップバッターとなったテクノロジーズ <5248> [東証G]の初値は公開価格の3.7倍に急騰した。今年もアノマリー(経験則)に乗り人気化に沸く展開となるかが注目されている。

●VRAIN Solutionや光フードサービスなど注目

 8日にはVeritas In Silico <130A> [東証G]が上場する。同社はmRNAを標的とする低分子創薬及び核酸創薬のプラットフォーム事業を展開。IPO市場でバイオベンチャーに対する人気は高くなく、公開価格は想定発行価格を下回る水準で決まった。同社は、初めて証券コードに英字が組み込まれた銘柄としても関心を集めている。資金吸収額は約9億円。

 22日にはVRAIN Solution <135A> [東証G]が登場する。同社は製造業向けAIソリューションを展開。AIシステムの販売やDXコンサルティングを行っている。業績は拡大基調にあり、仮条件から弾いた資金吸収額は40億円弱程度だ。28日には光フードサービス <138A> [東証G]が上場する。同社は立ち飲み居酒屋を中心とした飲食店を展開している。資金吸収額は7億円前後。同じく28日にはCocolive <137A> [東証G]が登場する。同社は不動産業界向けマーケティングオートメーションツール「KASIKA」の開発などを手掛けている。資金吸収額は12億円程度の見込みだ。

 更に、24年の注目IPOとして東京地下鉄(東京メトロ)の上場観測が浮上しているが、昨年の宇宙関連銘柄のようなディープテック銘柄が登場し、市場を活性化させることも期待されている。

■2月IPO一覧
上場日 コード・上場市場  企業名        主幹事
2月7日  5871・東S    SOLIZE     大和
  8日  130A・東G    Veritas
              In Silico  みずほ
 22日  135A・東G    VRAIN
              Solution   SMBC日興
 28日  138A・東G・名N 光フードサービス   東海東京
 28日  137A・東G    Cocolive   SMBC日興
(注)東Sは東証スタンダード、東Gは東証グロース、名Nは名証ネクスト

株探ニュース
配信元: 株探

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