業績は好調。2025年2月期は売上高で前期比52.0%増の2,144百万円、売上高総利益で同48.2%増の1,682百万円、営業利益で同17.1%増の594百万円となった。将来の成長に向けた人材基盤構築を優先したため、営業利益の伸び率は抑制されたものの、売上高、営業利益ともに過去最高。2026年2月期も売上高で前期比50.0%増の3,215百万円、営業利益で同49.5%増~58.0%増の890百万円~940百万円が予想されており、2028年2月期を最終年度とする中期経営方針でも売上高CAGR+50%の6,500百万円~8,000百万円、営業利益率30~40%(1,950百万円~3,200百万円)を掲げている。
同社の今期予想PERは41.47~44.27倍であり、上場企業平均と比較して低いとは言い難い。ただし、中期経営方針が達成された場合の予想PERは15倍と上場企業平均で評価されており、依然として成長スピードが高い状況であれば、もう一段のPER切り上がりも想定し得る。また、類似企業と目されるLaboro.AI<5586>、ABEJA<5574>、PKSHA Technology<3993>、pluszero<5132>の今期予想平均PERは約80倍。過去実績および将来の成長力はもちろん、ROE(前期実績35.1%)でも同社は群を抜く。
中間期まで引き続き投資先行で利益が抑制されるため、その段階で株価が調整するようであれば、下半期および中長期に向けた投資チャンスがさらに増すことなる。
なお、同社では主力のAI システム事業において、自社開発したAI外観検査システム「Phoenix Vision/Eye」を販売する。同システムを活用することで、顧客となるメーカーは製造ラインの検査工程において検査員の目で行われていた良品/不良品の判定について、人の目に頼らず省力化・自動化が可能となる。
自社のエンジニア部門においてAI システムの企画・研究・開発を行っており、特定の顧客ごとに仕様を大幅に調整する必要がない汎用性の高いシステムを開発し、顧客の製造ラインの製造環境及び解決したい課題に合わせて、AI システムの提供だけでなく、撮像機器等の周辺のハードウェアと組み合わせて提供することで、顧客の製造ラインの自動化を実現している。競合企業においては、装置のみの販売またAIのソフトウェアのみの販売となっているケースがあり、これらをシステムとして導入できることに同社は特徴を有す。
現在の導入実績は、導入期~2ライン展開の顧客が多く、今後複数プロダクト・複数工場への拡大期が到来することが期待される。また製造業11万社に対して同社の取引社数シェアは約0.2%と今後の取引拡大余地は大きい。これらのことにより中長期的にも高い成長が継続することが期待される。
<HM>
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