上昇修正の期待も持てる
中部鋼鈑 (5461)
■注目理由
同社は、厚板専業メーカーです。
同社を、好業績で上方修正も期待できる割安銘柄として、注目したいと考えます。
同社が発表した第1四半期決算では、売上高108億4300万円(前年同期比+13.7%)、営業利益7億4200万円(前年同期-6300万円)と大幅な増収増益となりました。同社は、中間決算を売上高250億、営業利益7億と見込んでおり、第1四半期決算時点で、中間の営業利益を上回っていますが、会社は業績予想を変えずに予想を据え置きしています。
好決算の背景には、厚板の原料となる鉄スクラップの価格が直近は下落傾向にあることが大きな要因です。原価が下がったことで、同社の利益率が向上していることから、第1四半期の好決算は一過性のものではなく、第2四半期以降も好調な決算が期待できるでしょう。仮に、好調な事業環境が継続すれば、上方修正される可能性も高いと判断しました。
なお、直近の株価を見ると、7月末に大きく上昇したものの、全体相場の下げもあって利益確定売りに押されています。株価水準はPER約16倍、PBRも約0.3倍ととても割安感を感じる水準です。直近の下げは一時的なものであると考え、押し目買いのチャンスととらえています。