<3407> 旭化成
四季報より 業種:化学。
【特色】総合化学企業。ケミカル、住宅が利益の2大柱。繊維、電子部品、医薬・医療機器など事業多彩
【改 善】住宅や医薬堅調。が、石化が市況一層悪化。除細動器は部材調達難で苦戦。車用回復も遅れ営業減益幅拡大。火災特損。24年3月期も石化低迷。ただ、住宅は北米軸に伸長。車用復調進む。除細動器も上向き営業益反発。前期想定の税効果ずれ込む。
【統 合】三井化学と不織布事業一部統合し新会社設立へ。当社出資比率39・38%。豪州で戸建て住宅の建設・販売会社買収。
2023年5月10日に2023年3月期本決算と2024年3月期本決算予想を発表。2023年3月期本決算は前期比で営業利益は-36.7%の1283.52億円、経常利益-42.7%の1215.35億円の減収・減益。2024年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+24.7%の1600.00億円、経常利益+35.8%の1650.00億円の増収・増益の見通し。
コロナ相場での下落で、2020年3月18日の606円の底打ちからの上昇で、7月31日に752円の2点底をつけて、上昇を続け2021年3月19日に1380円の高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(A)に転換しました。この中で5月13日の1142円、8月27日の1101円の2点底から9月14日に1286円まで反発し、2022年3月8日に947円まで下げて、再び反発に転じるものの、3月28日の1119円を戻り高値に横もみとなって下放れし、2023年3月20日に897円の安値をつけて、5月10日に1017円まで反発して押し目となっています。ザラ場では出来高も増加して下降トレンド(A)をいったんぬいていますので、3月20日の897円に対する2番底が確認できれば上放れも想定されるところです。
但し、875円を切ると仕切り直しで2020年7月31日の2点底をつけた752円が着地点となります。これは業績などの大きな悪化が起きた場合です。
<4248> 竹本容器
四季報より 業種:化学。
【特色】化粧品・食品向け主力のプラスチック製包装容器専業。自社開発の金型多数保有し短納期に強み
【増配続く】柱の化粧品向け容器が国内持ち直す。再生素材等使用の環境対応品軸に伸長。回復緩慢でも中国も需要反発。価格是正や内製化率向上で粗利改善。光熱費上昇や償却増こなし営業益底入れ。税平常化。
【短納期】約8億円投資の結城事業所(茨城県)新棟が3月稼働。生産体制強化で製品の短納期実現図る。前期比約3倍の5・4億円を金型投資に向け環境対応品拡充。
2023年4月28日発表。2023年12月期本決算予想は、前期比で営業利益は+59.1%の13.30億円、経常利益+49.8%の13.60億円の増収・増益の見通し。
コロナ相場での下落で、2020年3月17日の496円、4月6日の516円と2点底をつけての上昇トレンド(A)の中で、10月23日に1145円の高値をつけ、短期の下降トレンド(B)となって、2021年3月5日に823円まで下げました。ここからの反発で5月6日の1022円、7月1日の1058円、7月29日の1043円と3山を形成して、下降トレンド(C)へ転換しました。この中で2022年1月27日に722円の安値をつけ、4月6日に865円まで反発し、再下落となって10月28日の722円で2点底となって、下降トレンド(C)を上にぬけ、2023年2月13日に864円まで上昇して押し目を入れています。
<5388> クニミネ工業
四季報より 業種:ガラス・土石製品。
【特色】ベントナイト(特殊粘土鉱物)の最大手。自動車、建機、建設が主な納入先。海外市場を開拓中
【反 発】鋳物が価格転嫁遅れ採算悪化。農薬、化成品も需要低調。営業減益。有価証券売却益。24年3月期は鋳物が自動車向け回復。農薬は顧客の在庫調整進む。土木工事出直る。ペット関連も健闘。営業増益。
【JAXA】月面で使用可能な水素遮蔽被覆材料の共同研究で高品質確認、高いガスバリア性生かし包装材などに応用。生命科学で苗木成長肥料発売予定、林業活性化へ。
2023年5月12日に2023年3月期本決算と2024年3月期本決算予想を発表。2023年3月期本決算は前期比で営業利益は-50.3%の8.28億円、経常利益-28.2%の13.73億円の減収・減益。2024年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+93.2%の16.00億円、経常利益+31.1%の18.00億円の増収・増益の見通し。
コロナ相場での下落で、2020年3月13日の753円で底打ちとなり、5月22日に1098円まで上昇して、7月10日の890円で2番底をつけ、上昇トレンド(A)の中で、2021年3月19日に1357円と年初来高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(B)へ転換し、この中で2022年3月9日の914円を安値に5月6日に1045円まで反発して大幅下落となり、2022年10月31日の711円で当面の底打ちとなりました。ここからの上昇で2023年3月3日に934円まで上昇後、横もみとなって5月18日に969円まで上昇しています。10月31日の底打ちから半年以上経過し、そろそろ戻りを試しているところです。高配当で注目のPBRが1.0以下ですので下げたところは買い有利といえます。
<7551> ウェッズ
四季報より 業種:輸送用機器。
【特色】アルミホイール主体の自動車部品・用品卸でトップクラス。独自品に強み。小売り、福祉事業も
【低 調】昨秋値上げに加え、スノータイヤ向けアルミホイールが上振れ。営業益増額。24年3月期は自動車関連小売り、福祉は着実増。物流が燃料費増痛い。ホイールも値上げ効果一巡と仕入高で苦戦。営業益反落。
【急 務】自動車関連小売りは店売りだけでなく通販を強化。ホイールは商品改廃、廉価商品の投入などに注力。福祉は訪問介護に加えて訪問看護も人員増強が続く。
2023年5月12日に2023年3月期本決算と2024年3月期本決算予想を発表。2023年3月期本決算は前期比で営業利益は+66.4%の25.29億円、経常利益+84.4%の28.09億円の増収・増益。2024年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は-7.5%の23.40億円、経常利益-14.6%の24.00億円の減収・減益の見通し。
2018年1月12日の終値900円の戻り高値からの下降トレンド(A)の中で、コロナ相場での下落で2020年3月13日の383円で底打ちし、6月19日に608円まで上昇後、383円を安値とし、608円を高値とする先細の三角保ち合い(B)を形成しました。この中で2022年10月3日の460円を安値に上放れとなって、短期の上昇トレンド(C)を形成し、2023年2月27日に789円まで上昇し、3月30日に644円まで押し目を入れて、4月14日に712円の戻り高値をつけ再下落となっています。
当面は、460円から789円までの上昇幅の1/2押し(624円)、2/3押しの570円水準狙いとなります。材料は低PBR、高配当となります。
<3553> 共和レザー
四季報より 業種:化学。
【特色】トヨタ系合成樹脂製品の総合メーカー。自動車内装用レザー大手。環境対応商材の開発を強化
【急改善】自動車用合皮は中国系向けが好調。が、原材料費や燃料費の高騰痛い。円安一服も影響し、前号より営業減益幅が拡大。24年3月期は国内のトヨタ向けが数量回復。コスト上昇分の売価反映が進捗。住宅・住設用も堅調で営業益急回復。増配も。
【備 え】客先挽回生産に備え、原材料の在庫を厚めに確保。代替材料の検討も継続。子会社工場のシフト数変更等で増産対応。
2023年5月9日に2023年3月期本決算と2024年3月期本決算予想を発表。2023年3月期本決算は前期比で営業利益は-87.0%の2.37億円、経常利益-74.1%の5.91億円の減収・減益。2024年3月期本決算予想は、前期比で営業利益は+321.9%の10.00億円、経常利益+69.2%の10.00億円の増収・増益の見通し。
コロナ相場での下落で2020年3月13日の524円で底打ちとなり、8月4日の530円の2番底から上昇トレンド(A)を形成し、2021年3月22日に850円の年初来高値をつけました。ここをピークに4月21日に706円まで押し目を入れ、5月11日に787円まで反発したあと、下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、12月2日に603円まで下げ反発してもみあったところで、2022年5月9日に686円の戻り高値をつけて、角度の大きい短期の下降トレンド(C)を形成し、2023年1月16日の487円で当面の底打ちとなりました。ここからの反発で5月9日に571円まで上昇し、押し目を入れているところです。今、市場は低PBRに注目していますので反発を待つところです。
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