子会社である品川ファインセラミックス(品川FC)が生産基盤の整備と生産能力の拡大に向けた設備投資を実施することを決定し、同社は2024年11月7日開催の取締役会において設備投資の実施を承認した。今回、新工場建設のための事業用地に関する定期借地契約の締結が完了した。
品川FCは、半導体製造装置をはじめとした先端産業分野への事業拡大を目標とする「先端機材セクター」の中核企業であり、国内におけるファインセラミックス製品の製造販売を担っている。今回の投資は、現行の第6次中期経営計画(2024~2026年度)の3か年で30億円を投じ、「製品生産能力の強化」「製品品質の向上」「生産コストの低減」など様々な効果が見込めるものとなる。
第6次中期経営計画期間においては、半導体製造装置関連市場における成長を目指しているが、次期第7次中期経営計画(2027~2030年度)においては、今回の投資により整備された生産基盤をベースにさらなる成長投資を行うことによって、同社グループが新成長分野と位置付けている「航空宇宙・エネルギー関連」などへの本格参入を目指す。これらの成長戦略により、2030年度の「先端機材セクター」の売上高は、2023年度の35億円から、2.6倍の90億円に伸ばすことを計画している。
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