シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時32050円まで売られており、節目の32000円処での底堅さは意識されそうだが、リバウンド狙いの動きは限られそうだ。また、バイデン米大統領は量子コンピューターや人工知能(AI)分野の一部の中国企業への米国の投資を規制する大統領令に署名したと報じられた。警戒されていたこともあり、嫌気売りが強まる流れにはならないだろうが、半導体株や生成AI関連などへの物色を手控えさせそうだ。
アドバンテスト<6857>は足もとで調整が継続しており、75日線に接近している。
同線を下回ってくるようだとセンチメントを冷ます流れにもつながりそうだ。一方で、決算を手掛かりとした日替わり物色は活発であり、決算内容によって明暗を分ける動きが目立つ。昨日引け後に決算を発表したところでは、ホンダ<7267>、いすゞ<7202>、板硝子<5202>、日空ビル<9706>などがポジティブな反面、三菱マ<5711>、カネカ<4118>、メルコ<6676>などが嫌気される可能性があるとみられる。
日経平均は32000円辺りでの底堅さが意識される一方で、25日線が上値抵抗線として意識されやすい。SQ通過で動きやすくなるものの、三連休を前に積極的な売買は手控えられるなか、狭いレンジでの推移が継続しそうだ。物色は決算を手掛かりとした日替わり物色が中心になるだろう。
<AK>
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