桜ゴム、今期経常を77％上方修正、未定だった配当は25円増配

　櫻護謨 <5189> [東証Ｓ] が3月24日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常損益を従来予想の1.5億円の黒字→2.6億円の黒字(前期は1.5億円の赤字)に76.7％上方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4.3億円→5.5億円(前年同期は1.9億円)に26.2％増額し、増益率が2.3倍→2.9倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は50円(前期は25円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高は、消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業の両事業において、当初計画を上回る見込みとなりました。利益面は、原材料価格やエネルギーコスト上昇の影響は大きいものの、営業利益ならびに経常利益は当初計画を上回る見込みとなりました。計画に対する上振れは、売上高が当初計画を上回る見込みとなったこと、航空・宇宙、工業用品事業の受注回復を受けた工場稼働率の向上が主な要因となっております。また、第３四半期の賃貸不動産売却による特別利益もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は、当初計画に対し大きく上回る見込みとなりました。

　当社は、株主の皆様への利益還元を充実させていくことを経営の最重要政策と考えており、業績に応じた配当を行うことを基本方針としております。また、設備投資や研究開発投資を通じた強固な企業基盤の確立と将来の事業展開に備えるため、内部留保の充実を考慮した利益配分に努めてまいります。　2022年5月13日公表の期末配当予想は未定としておりましたが、本公表の業績予想修正のとおり、当期の業績は、当初計画を上回り一定の成果を得られる見込みとなったことから、基本方針に従い、可能な限り株主の皆様に対する利益還元を図る為、2023年3月31日を基準日とする期末配当につきましては1株当たり50円とすることといたしました。