セカンドサイトアナリティカ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 高山博和、以下、「セカンドサイトアナリティカ」という)は、エクシオグループ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 舩橋哲也、以下、「エクシオグループ」という)に対し、技能五輪大会の情報ネットワーク施工競技での強化訓練において、選手の競技動画の画像と音声をAIが解析し、各工程の詳細なタイムを自動計測するAIエンジンを開発したことをお知らせします。
■技能五輪に向けたAI開発の背景
技能五輪における情報ネットワーク施工競技では、大きく5つの課題に分類され、光ファイバに関する技能やLAN系のコネクタを作成・接続する技能などを競います。エクシオグループでは、当競技に出場する同社社員に対して強化訓練を行っており、実際に、選手一人に対し、指導員一人が個別に付き、手動で各工程のタイム計測を行っています。一方で、指導員の不足により指導員が付くことが出来ない選手もあり、その場合には、選手自身が競技開始から終了までのタイムのみを計測するため、どの工程でロスが発生しているか分析できないこともありました。そのため、各工程での正確なタイム計測と指導員の負担軽減を図る必要があり、撮影した競技動画からタイムを自動計測できるAIの開発に至りました。
■瞬間イベント検出AIの概要
セカンドサイトアナリティカは、工程タイム自動計測を行うためにAI技術を駆使した新たな瞬間イベント検出AIを構築しました。この技術は、トップ競技者の0.01秒単位の一瞬の動作を高いフレームレートとサンプリングレートの動画から高精細に自動判定を行います。このAIは、一般的なビデオカメラとモノラルマイクのみを使用し、センサーを使わずに数センチの小さな部品の一瞬の工程を判定します。部品や手の動き、接続やはめ込みなどの瞬間の音を解析することで、詳細な動作を捉えます。AIによる音声解析により被膜音といった環境音に近い小さな音も逃さず検出します。競技動画をアップロードすると、AIエンジンは自動的にサーバーをスケールアップし、分散処理を実行します。これにより、高速に測定結果を出力することが可能となり、人によるストップウォッチでは不可能だった高精度な測定を実現しました。さらに、この技術により人による計測が不要となり、指導員の大幅な負担軽減も実現しました。本技術は技能五輪競技だけでなく、他の競技でもトップ選手の動作判定に活用できます。加えて、医療、工場ライン、職人、料理、手話などの幅広い分野での応用も期待されています。
■企業情報
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
セカンドサイトアナリティカ 広報・IR 担当:木田、奥野
Tel:03-4405-9914 E-mail:press@sxi.co.jp
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