■株式見通し:ハイテクや自動車株への買い戻しを意識も
■前場の注目材料:ヤガミ、1Q営業利益24.9%増、産業用機器の販売が好調
■シャープ、有機EL本格化、専門組織設置、スマホ用、今秋量産
■ハイテクや自動車株への買い戻しを意識も
22日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い優勢の展開ながらも、買い一巡後は引き続きこう着感の強い相場展開となりそうだ。21日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念が後退したほか、複数の主要四半期決算が好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の22310円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好になろう。円相場は110円10銭台と110円台を維持している。
もっとも、米国では米中貿易交渉に楽観的な見方から上昇となったが、素直に反応するとは考えづらいところ。基本的には、対中追加関税の公聴会とジャクソンホール会議という2大イベントを控えていること、トルコが休場となることから、積極的な参加者は限られており、ポジション調整的なリバランスが中心になりやすい。
ただ、米国ではマイクロン・テクノロジーが4%近い上昇をみせるなど、ハイテク株の堅調な動きが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料といったところか。また、トランプ米政権は輸入自動車に対する追加関税を検討しているが、実際の発動に向けた調査が当初予定より長引いていると報じられている。過度に警戒されていた自動車株への買い戻しの流れも意識しておきたいところ。
その他、昨日は結局下げに転じているものの、マザーズ指数は一時プラスに転じる局面もみられた。資金の逃げ足の速さから前日強かった銘柄は値を消し、売られていた銘柄には見直し買いが入るといった動きではあろうが、需給懸念がくすぶるなかでも、押し目を拾う動きが出始めている点は評価できよう。引き続きイベントを控えて全般はこう着相場が続きやすく、中小型株へのシフトに向かわせよう。
■ヤガミ、1Q営業利益24.9%増、産業用機器の販売が好調
ヤガミ<7488>は21日、第1四半期決算を発表。売上高は前年同期比13.2%増18.99億円、営業利益が同24.9%増の1.88億円だった。産業用機器の販売が好調。第2四半期累計計画に対する進捗率は32.4%であり、株価への反応は限定的か。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(22219.73、+20.73)
・NYダウは上昇(25822.29、+63.60)
・ナスダック総合指数は上昇(7859.17、+38.17)
・シカゴ日経225先物は上昇(22310、大阪比+90)
・SOX指数は上昇(1348.28、+26.18)
・米原油先物は上昇(67.35、+0.92)
・1ドル110円20-30銭
・好調な企業業績
・シャープ<6753>、有機EL本格化、専門組織設置、スマホ用、今秋量産
・シンフォニア<6507>、12年ぶり新工場建設、半導体製造装置向け搬送機器を増産
・ADEKA<4401>、日本農薬<4997>にTOB、ライフサイエンス強化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・10:00 営業毎旬報告(8月20日現在)
<海外>
・特になし
<HT>
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