コーセーは小幅反落、前期営業利益６割増で期末配当引き上げも利益確定売り

　コーセー＜4922.T＞は小幅反落。２８日取引終了後に発表した前１４年３月期の連結決算は、営業利益が約６割の大幅増益となり期末配当を引き上げた。ただ、株価はこのところ好業績を織り込むかたちで下値を切り上げ、前営業日には１日に付けた年初来高値３４８０円に迫っていたため、きょうは利益確定売りが先行している。
　前期は売上高１９００億４９００万円（前の期比１１．３％増）、営業利益１８９億３４００万円（同５９．６％増）と大幅増収増益になった。国内販売が好調で、売り上げは市場成長率よりも高い伸びとなった。増収効果に原価低減、管理費抑制効果も加わり利益面でも採算性が高まった。好調な業績を受けて、１４年３月期期末配当を前回予想の２１円から２７円（前の期実績は２１円）に引き上げた。中間配当と合わせた年間配当は４８円（同４１円）となる。
　今１５年３月期は売上高１９３０億円（前期比１．６％増）、営業利益１９０億円（同０．３％増）を見込む。設備投資と減価償却負担が増加することで利益は伸び悩み、最終利益は１０２億円（同８．４％減）と減益になる見通し。

コーセーの株価は１０時４１分現在３４１０円（▼２５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）