3. スカラ<4845>の強み
IT/AI/IoT/DX事業における同社の強みは、顧客基点のサービス開発を行っていることにある。売上収益の80%は直販で、顧客ニーズを直接聞き取り自社の開発陣にフィードバックすることで、サービスの機能向上や新サービスの開発につなげている。また、顧客からの要望については100%応えることを開発ポリシーとしている。現在の主力サービスである「i-search」や「i-ask」もこうした顧客要望から開発されたサービスのため使い勝手も良く、新規顧客への拡販がスムーズに進む要因となっている。
また、豊富なサービスラインナップを持っていることも競合他社にない同社の強みとなっている。複数サービスを連携させて提案することで多様な顧客ニーズに対応でき、クロスセルによる顧客当たり売上単価をアップさせるとともに、顧客満足度を向上させることで解約防止にもつなげている。取引実績としては、上場企業400社を含む1,000社以上となっている。
また、IT/AI/IoT/DX事業における収益構造の特徴としては、売上収益の約6割を月額課金収入で占めており、契約の積み上げに応じて毎月収益が積み上がるストック型のビジネスモデルである点が挙げられる。従量料金は極力採用せず、月額固定料金のみでサービスを提供することを基本方針としている(従量料金を含めると売上構成比は7割強)。また、主要サービスの売上総利益率は約80%と高い。これらのサービスは顧客ニーズに対応してカスタム開発したものを一般サービスとして横展開しているため、結果的に開発コストが低く抑えられることが要因となっている。
同社ではこうした強みを「真の課題を探り出す能力」(直販営業で顧客ニーズを的確に把握)、「リソースの埋もれた価値を炙り出す能力」(ニーズに合った機能だけに機能をしぼってITリソースの価値を炙り出しカスタマイズして開発)、「課題とリソースの最適な組み合わせを提案・実行し価値を最大化する能力」(クラウド環境を含めて最適化し、必要に応じてプロジェクトマネージャーを派遣して関与するステークホルダーの満足度を最大化)の3つのケイパビリティとしてさらに強化し、価値共創プラットフォームとして企業だけでなく、自治体や海外市場など幅広い領域に事業展開していくことで高成長を実現していく戦略となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YM>
この銘柄の最新ニュース
スカラのニュース一覧- コーポレート・ガバナンスに関する報告書 2024/12/27 2024/12/27
- 連結子会社の異動(株式譲渡)及び個別決算における特別利益の計上に関するお知らせ 2024/12/26
- <12月24日の十字足示現銘柄(買いシグナル)> 2024/12/25
- 連結子会社からの配当金受領に関するお知らせ 2024/12/16
- スカラ---1Qは減収なるも、金融事業とインキュベーション事業が増収に 2024/11/15
マーケットニュース
- 来週の株式相場に向けて=新春はAIビッグデータ&量子関連に刮目 (12/30)
- 東京株式(大引け)=386円安、前週末の反動で売り優勢となり4万円台着地ならず (12/30)
- NY各市場 1時台 ダウ平均は494ドル安 ナスダックは1.4%の大幅安 (12/31)
- NY外為:リスクオフの円買い、ダウ500ドル超安 (12/30)
おすすめ条件でスクリーニング
スカラの取引履歴を振り返りませんか?
スカラの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。