7. リスク要因・収益特性と課題・対策
一般的なリスク要因として、IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)においては、大型案件などの受注や個別案件ごとの採算性によって売上や利益が変動する可能性がある。この対策として同社は、受注委員会において見積段階から採算をチェックするとともに、受注後も審議会においてプロジェクト進捗・品質管理状況を厳重にチェックするなど、プロジェクト管理・品質管理を徹底して不採算化防止・採算維持に取り組んでいる。全社ベースの取り組みとしても業務プロセス改善による効率化を推進している。さらに、中長期的には長崎と福岡のニアショア活用を推進し、さらなるコスト削減を目指す方針としている。また、システム開発事業は開発後の保守・運用サービス受託拡大によって、サポート&サービス事業は継続受託案件の積み上げによって、いずれもストック売上が拡大しているため安定した収益構造となっている。
パーキングシステム事業は、管理現場数・管理台数の積み上げによって駐輪場利用料収入や駐輪場管理運営受託に係るストック売上が主力となり、入札等によって受注変動がある機器販売のフロー売上の比率が低下している。コロナ禍の影響で業績が一時的に影響を受けたが、その後は経済活動・人流の回復に加え、価格改定を含めたBPRの成果などにより、2024年3月期の業績はコロナ禍前を上回る水準となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SI>
この銘柄の最新ニュース
NCDのニュース一覧- <12月19日の年初来高値更新銘柄> 12月20日 2024/12/20
- NCD Research Memo(9):2025年3月期配当予想も上方修正して大幅増配予想 2024/12/16
- NCD Research Memo(8):パーパスは「人の鼓動、もっと社会へ。」 2024/12/16
- NCD Research Memo(7):2025年3月期通期は上方修正して大幅増収増益・連続過去最高予想 2024/12/16
- NCD Research Memo(6):2025年3月期第2四半期累計(中間期)は大幅増収増益で過去最高 2024/12/16
マーケットニュース
- シカゴ日経平均先物 大取終値比 615円安 (1月2日) (01/03)
- ダウ平均は続落 テスラとアップルが重し サンタクロース・ラリーは難しい情勢=米国株概況 (01/03)
- 米国株見通し:底堅い値動きか、ISM製造業指数を注視 (01/03)
- 米国市場データ NYダウは151ドル安と4日続落 (1月2日) (01/03)
おすすめ条件でスクリーニング
NCDの取引履歴を振り返りませんか?
NCDの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。