■株式見通し:外部リスクを避けたITやゲーム関連などの中小型株へ
■決算チェック:モーニングスター、1Qは信託報酬増で経常最高益観測
■前場の注目材料:旭化成、米セージを買収、車内装材、CASE対応、791億円
■外部リスクを避けたITやゲーム関連などの中小型株へ
20日の日本株市場は利食い優勢の相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが134ドル安となった。主要企業の決算内容が嫌気されたほか、自動車・自動車部品の輸入制限を巡る公聴会の結果を見極めたいとの思惑が広がったようである。また、トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を侵害する利上げ批判を行うなど、先行き懸念が強まっている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の22705円となった。円相場は1ドル112円40銭台とやや円安基調が一服していることも、利益確定に向かわせやすいだろう。
日経平均は23000円を回復目前に足踏み状態が続いているが、インデックスに絡んだリバランスの流れが中心であり、抵抗線突破からの一段高には支援材料が必要なところである。東証1部の売買高は依然として低水準であり、指数インパクトの大きい値がさ株などに振らされやすい需給状況には変わらないであろう。欧州市場も全般弱含みに推移しているなか、ヘッジファンド等による売りも意識されやすいところであろう。
もっとも、リバランスが中心であるため、大きく下振れするリスクも限られる。決算発表が今後本格化することもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、売り仕掛け的な動きも限られると考えられる。また、昨日はインバウンド関連への利食いが強まるなど、リバランスとはいえ、ディフェンシブから景気敏感への巻き戻しが意識されやすいところであろう。その他、引き続き1月高値期日の通過を意識した個人主体の中小型株の見直しも意識しておきたいところでもある。米中貿易摩擦への警戒は強まるなか、外部環境に左右されにくいITやゲーム関連などの中小型株への資金流入が意識される。
■モーニングスター、1Qは信託報酬増で経常最高益観測
モーニングスター<4765>の第1四半期(4-6月)の連結経常利益は6億円強と、前年同期から15%程度伸びたもようとの観測が報じられている。同期間では6年連続の最高益。傘下の運用会社で投資信託の販売先が拡大し、信託報酬が増えたと伝えている。
■前場の注目材料
・米原油先物は上昇(69.46、+0.70)
・米商務省公聴会、自動車関税に批判相次ぐ
・日銀が大規模緩和継続
・4−6月期好業績への期待
・旭化成<3407>、米セージを買収、車内装材、CASE対応、791億円
・アイシン精<7259>、自動運転用ドライバーモニターシステム、トヨタ自<7203>と開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<HT>
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