■株式見通し:売り一巡後はこう着感の強い相場展開に
■内田洋、1Q営業利益 25.65億円、ウチダエスコにTOB 1株4130円
■前場の注目材料:サワイGHD、小林化工の後発薬製造機能取得
■売り一巡後はこう着感の強い相場展開に
6日の日本株市場は、米株安を受けて売り先行ながら、次第にこう着感が強まりそうである。3日の米国市場ではNYダウが59ドル安、ナスダックは295ポイント安だった。米議会がつなぎ予算案を可決、政府機関閉鎖が回避されたため安心感から買い先行で始まったものの、国内で変異株(オミクロン株)感染が拡大、さらに、11月雇用統計で雇用者数が予想の半分の伸びにとどまり失望感から下落に転じた。また、連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和解消の軌道に変わりはなく、金融緩和解除への警戒感も重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円安の27790円。円相場は1ドル112円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。ただし、週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから先物市場ではロール中心の売買となる。短期筋の売買のほかは積極的にトレンドを取りに行く動きは限られると考えられ、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。先週の日経平均は27500円~28000円辺りでのもち合いを見せていたこともあり、引き続き同水準でのレンジ推移になりそうだ。
また、変異株(オミクロン株)については、世界各地で感染が広がっているものの、重症化の動きは見られていないなど、楽観的な見方は禁物ながらも過度な警戒感は収まる可能性はありそうだ。今来週にもファイザーの既存のワクチン効果が発表される可能性もあることから、センチメントの改善に繋がる可能性あるため、売り方にとっても仕掛けづらい状況だろう。
もっとも、VIX指数は1月の年初来高値水準に接近していることからリスクオフに向かいやすく、リバウンド機運もたかまりづらいところである。そのため、物色の流れとしては個別に材料のある銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。また、ナスダックのトレンドが悪化を見せてきているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向には引き続き注視する必要があるだろう。
■内田洋、1Q営業利益 25.65億円、ウチダエスコにTOB 1株4130円
内田洋<8057>が発表した第1四半期業績は、売上高が前年同期比5.7%増の430.71億円、営業利益が25.65億円(前年同期は2.3億円)だった。コンセンサス(10億円程度)を上回った。教育ICTにおいて競争力が発揮しやすい複合化した案件が通常のサイクルの第1四半期に戻り、首都圏を中心にオフィス構築案件も回復した。なお、連結子会社のウチダエスコ<4699>に対するTOB(株式公開買い付け)を決議したと発表。買い付け価格は1株あたり4130円。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(28029.57、+276.20)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・サワイGHD<4887>小林化工の後発薬製造機能取得
・スズキ<7269>国内2工場で月内1日停止
・トヨタ<7203>電動車戦略、ZEV販売を西欧で30年50%に
・日産自<7201>ドコモとカーシェアで提携、新サービスで電動車普及促進
・酉島製作所<6363>豪AFH買収、環境分野参入
・クボタ<6326>鉄管で海外100億円、米東海岸開拓
・TIS<3626>インテックと企業のデータ連携支援、API基盤構築開始
・CTC<4739>デジタルエッジにDC資産の所有権譲渡
・AGC<5201>米家電産業向けガラス社の株式売却
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
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・特になし <ST>
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