産業用塗料の需要回復期待で1000円近辺は仕込み場とみる
時価総額:711億円
PER:26.47倍
PBR: 1.00倍
船舶用塗料の最大手であり、工業用塗料や塗装関連装置類の販売なども事業展開。身近なところでは建材用塗料やスマホなどの電子機器用のプラスチック塗料なども取扱いがある。防汚・防食塗料は船舶や橋梁、コンテナ、プラント、各種構造物などに広く用いられる。中国や韓国、タイといったアジアを中心に海外にも販売網を敷く。
業績面においては10/31発表の中間決算で、原材料価格低下に伴うスプレッド拡大が想定以上として今期利益計画を2倍以上の上方修正を行い、前期の赤字から大幅な黒字転換を果たした。また、足元では造船大国の韓国で船舶の市況が回復に転じてきており、通期で更なる上振れ着地もあり得る。
株価は上記決算発表後の動意で11/8に高値1136円まで上値を伸ばしたが、利益確定売りから水準は発表前のところまで往って来いとなっている。バリュエーションは妥当な水準とみられるが、仮に今後の業績回復傾向を想定するならば日柄調整をこなしている間にじっくりと仕込んでおきたい銘柄と言える。