<みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」2位にカイオム
引き続き新興市場のバイオ関連株の一角として注目を集めているほか、27日の取引終了後、ニワトリの細胞からヒト抗体を作製する独自の「ADLibシステム」を進展させたと発表したことも買い予想数の上昇につながっている。
ADLibシステムは、ニワトリ由来の細胞株「DT40細胞」の抗体遺伝子の組み換えを「トリコスタチンA(TSA)」という薬剤で活発化させるなどして、従来の方法では獲得が難しかったり時間がかかったりした抗体を得る同社の独自技術。昨年12月には、軽鎖抗体遺伝子と重鎖抗体遺伝子のそれぞれ別々の細胞における相同組み換えを確認したが、今回は、軽鎖抗体遺伝子と重鎖抗体遺伝子における偽遺伝子、可変領域、定常領域をヒト遺伝子に変換した細胞株を作製し、同一細胞株において軽鎖及び重鎖ともに偽遺伝子がそれぞれの可変領域に上書きされ相同組み換えが起こっていることを確認したという。
昨年12月の前回の「ADLibシステム」の進展を発表した際には、12月12日に発表した後、年末まで株価は3.3倍になった。もちろん、バイオ関連株人気もそれを後押ししたわけだが、今回も東証1部の大型株には手詰まり感が感じられることもあって、、バイオ関連株人気には根強いものがある。前述のように個別に材料もあり、同社への注目も続きそうだ。
カイオムの株価は14時36分現在1万2450円(△910円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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