同社は2019年に導入した、抗ウイルス薬SyBV-1901(一般名:brincidofovir<ブリンシドホビル>「BCV」)の造血幹細胞移植後アデノウイルス感染症を対象とした開発においては、2025年10月30日時点で欧州連合(EU)の主要4カ国で第III相臨床試験の治験承認を受領し、第III相臨床試験を開始した。本試験は2028年下半期にEUでの新薬承認申請を目指している。トレアキシン(R)点滴静注液100mg/4mL[RTD(Ready-To-Dilute)製剤]については、当第3四半期累計期間は、医療機関において引き続き後発医薬品への切り替えが進行していることに加え、夏前から再燃しているコロナ感染の流行及びそれに引き続くインフルエンザの流行により低悪性度B細胞性リンパ腫におけるベンダムスチンによる治療介入に対して慎重になっていることが処方に影響している。また、新規治療薬により治療の選択肢が広がったため処方機会が減少する傾向は続いており、総じて売上高の減少に影響している。これらのことから、売上高は減収となった。販売費及び一般管理費は、研究開発費として24.50億円(前年同期比1.7%減)計上し、その他の販売費及び一般管理費との合計では40.34億円(同4.7%減)となった。
2025年12月期通期については、売上高が前期比42.9%減の14.00億円、営業損失が42.62億円、経常損失が44.67億円、親会社に帰属する当期純損失が45.92億円とする6月10日に修正した連結業績予想を据え置いている。
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