■BASE <4477> 291円 (+48円、+19.8%)
BASE <4477> [東証G]が急騰。3日の取引終了後に1-6月期(上期)決算を発表。売上高が前年同期比11.5%増の53億6000万円、営業損益が前年同期から赤字幅縮小となる2億8700万円の赤字で着地しており、これを評価した買いが集まった。主力のBASE事業、オンライン決済サービスを提供するPAY.JP事業とも流通総額が増加。特にPAY.JP事業の伸びが顕著で全体を押し上げた。販管費の抑制も寄与した。なお、通期見通しに変更はない。
■日東紡 <3110> 3,245円 (+501円、+18.3%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。日東紡績 <3110> [東証P]がストップ高。3日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの25億円から45億円(前期比62.3%増)に上方修正した。減益予想から一転して最終増益の見込みとなったことが好感されたようだ。今期の売上高予想は900億円から920億円(同5.1%増)に上方修正した。第1四半期の業績動向を踏まえて、業績予想に織り込んだ。4-6月期の売上高は前年同期比14.8%減の202億9700万円、最終利益は同77.9%減の10億5900万円だった。原繊材事業ではスマートフォン向けの需要低迷などを背景に減収・営業赤字となり、前年同期に固定資産売却に伴って計上した特別利益の反動も出た。半面、電子材料向けのグラスファイバーは低誘電ガラスの需要回復が鮮明となり、データセンター向けが好調に推移した。
■UACJ <5741> 3,260円 (+496円、+18.0%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率3位。UACJ <5741> [東証P]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。3日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算で、実力利益を示す棚卸資産影響前の営業利益が前年同期(概算)と比べ約24%増の110億円となった。通期計画(前期比約83%増の360億円)に対する進捗率は、約31%となった。順調な滑り出しとなったことを好感した買いがショートカバーを誘発し、株高に弾みがついた。4-6月期は缶材事業で北米を中心に在庫余剰の影響を受け、販売が減少したものの、自動車関連は回復基調となった。国内事業はエネルギー価格などの高騰分の価格転嫁が奏功し、損益が好転した。売上収益は前年同期比17.6%減の2111億300万円だった。同社は今期から国際会計基準(IFRS)を任意適用している。
■GMOテック <6026> 3,410円 (+500円、+17.2%) ストップ高
GMO TECH <6026> [東証G]がストップ高。3日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を60億円から62億円(前期比13.6%増)へ、営業利益を3億5000万円から5億円(同2.2倍)へ、最終利益を2億8000万円から3億6500万円(前期2億9500万円の赤字)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を125円47銭から165円59銭へ引き上げたことが好感された。 アフィリエイトサービスにおいて既存大口顧客の失注があったことで、上期の売り上げ水準は低下したものの、前期に行った人材への投資やアフィリエイトサービスの取引先開拓のための投資などの効果が実現してきており、粗利率の高い新規案件が積み上がっていることが要因。特にストック型収益のMEOサービスが安定して顧客数を増加させ、下期も順調に推移すると見込まれることも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高28億4900万円(前年同期比14.7%増)、営業利益3億300万円(同35.7%増)、最終利益2億4300万円(前年同期2億400万円の赤字)だった。
■品川リフラ <5351> 7,300円 (+1,000円、+15.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率4位。品川リフラクトリーズ <5351> [東証P]がストップ高。3日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1400億円から1440億円(前期比15.2%増)へ、営業利益を120億円から142億円(同30.9%増)へ、純利益を120億円から140億円(同68.5%増)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を110円から160円へ引き上げたことが好感された。原燃料・電力費の高騰を踏まえた販売価格の改定を進めたことに加えて、海外事業の成長推進、販売構成差、継続的なコストダウンの成果などにより、上期業績が計画を上回る見通しであることが要因としている。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高366億7000万円(前年同期比23.6%増)、営業利益35億9900万円(同40.7%増)、純利益69億4100万円(同3.6倍)だった。また、9月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■シグマクシス <6088> 1,484円 (+186円、+14.3%)
東証プライムの上昇率5位。シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P]が続急騰。1月27日につけた年初来高値1409円を奪回し、約6ヵ月ぶりに新値街道に突入した。経営コンサルティングビジネスを展開するが、戦略立案から開発、実行までワンストップで対応できる優位性を持ち、人工知能(AI)を活用した高付加価値案件で実績が高い。3日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4-6月)決算は営業利益が前年同期比70%増の10億7500万円と急拡大した。金融をはじめ旺盛な企業の投資ニーズを背景にコンサル事業が好調で収益を押し上げている。これを材料視する形で投資資金の攻勢が加速した。
■ZHD <4689> 427.8円 (+46.3円、+12.1%)
東証プライムの上昇率6位。Zホールディングス <4689> [東証P]が3日ぶり急反騰。3日の取引終了後に24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比10.2%増の4305億2300万円、最終利益は同47.9%増の373億1600万円だった。調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は同15.6%増の999億9300万円だった。売上収益と調整後EBITDAは4-6月期として過去最高となり、業況を評価した買いを集めたようだ。メディア事業ではショッピング広告を除き、広告関連売上収益が増収となった。LINEの有償アカウント数が増加したほか、コマース事業では「Yahoo! ショッピング」の粗利率が上昇するなど、収益性が大幅に改善した。更に、22年10月に連結子会社化したスマートフォン決済のPayPayの連結EBITDAは17億円と、四半期ベースで初めて黒字に転じた。あわせてZHDは、取締役でヤフー社長の小沢隆生氏が9月30日付で退任すると発表した。10月1日に発足する「LINEヤフー」の顧問に就任する予定としている。
■DMG森精機 <6141> 2,559円 (+215円、+9.2%)
東証プライムの上昇率7位。DMG森精機 <6141> [東証P]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から5250億円(前期比10.6%増)へ、営業利益を500億円から525億円(同27.4%増)へ、純利益を320億円から335億円(同31.9%増)へ上方修正したことが好感された。豊富な受注残が業績安定に寄与していることに加えて、5軸加工機、複合加工機などの工程集約機を中心に自動化、フルターンキー化、DX、GXを実現するMX(マシニング・トランスフォーメーション)への需要が引き続き堅調で、グローバルで受注が好調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算は、売上高2495億3800万円(前年同期比14.4%増)、営業利益225億5800万円(同27.5%増)、純利益149億900万円(同32.0%増)だった。
■芝浦 <6590> 25,700円 (+2,110円、+8.9%)
東証プライムの上昇率8位。芝浦メカトロニクス <6590> [東証P]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、経常利益が前年同期比15.5%増の22億900万円だった。通期の計画(67億円)に対し、進捗率は約33%と好発進となった。受注高は同39%減の177億円と、前年同期に半導体前工程でまとまった受注があった反動が出たものの、後工程関連での生成AI用GPU(画像処理半導体)の需要増に伴って、メカトロニクスシステム部門の受注高は前四半期(1-3月)比で大幅増となった。上期(4-9月)の業績が計画を上振れる見通しを示したことも相まって、成長期待が一段と膨らみ、買いを集めた。4-6月期の売上高は前年同期比3.1%増の142億5400万円だった。
■Mラインズ <3901> 2,791円 (+216円、+8.4%)
東証プライムの上昇率9位。マークラインズ <3901> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は3日取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比25.1%増の9億7200万円となり、通期計画19億円に対する進捗率が51%超となっていることが買い安心感につながったようだ。売上高は同16.0%増の23億9800万円で着地。主力の情報プラットフォーム事業で、北米やタイ、中国など重要地域と位置付けられる国々を中心にグローバルで契約社数が増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■三菱重 <7011> 7,200円 (+548円、+8.2%)
東証プライムの上昇率10位。三菱重工業 <7011> [東証P]が3日ぶり急反発。4日、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比12.9%増の9839億8000万円、最終利益は同2.8倍の531億8700万円だった。受注高は前年同期比75%増の1兆6068億円に上り、今後の収益拡大を期待した買いを集める要因となったようだ。4-6月期は全セグメントで増収となり、ガスタービン・コンバインドサイクル発電プラント(GTCC)や航空エンジン、製鉄機械、物流機器、冷熱が大きく伸びた。受注面ではGTCCや防衛・航空が大きく伸長した。
■ギフトHD <9279> 2,348円 (+175円、+8.1%)
ギフトホールディングス <9279> [東証P]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後に発表した7月度の直営店売上速報で、既存店売上高が前年同月比16.4%増となり、12ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。価格改定を実施したにも関わらず、ディナー帯、深夜帯を中心に多数の来店客があり、売り上げ、客数ともにコロナ禍前を上回ったとしている。
■ロジスネクス <7105> 1,330円 (+97円、+7.9%)
三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]が4日ぶり急反発。同社は4日午後1時30分ごろ、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業損益が103億2200万円の黒字(前年同期は15億9700万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比22.8%増の1661億2700万円で着地。出荷の促進や価格適正化の効果などが寄与した。なお、通期業績予想については売上高6300億円(前期比2.4%増)、営業利益250億円(同70.0%増)とする従来見通しを据え置いている。
■JCU <4975> 3,415円 (+210円、+6.6%)
JCU <4975> [東証P]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後に上限を45万株(発行済み株数の1.75%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は23年8月4日から24年1月31日までで、これにより取得した自社株は全て消却する予定だ。同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高52億2500万円(前年同期比15.2%減)、営業利益13億7900万円(同31.7%減)、純利益9億4400万円(同41.2%減)となった。個人消費の停滞や巣ごもり需要の終焉に伴い、スマートフォンやパソコン、タブレットなどの高機能電子機器の需要は低調に推移し、中国向けを中心に高機能電子デバイス向けのプリント基板及び 半導体パッケージ基板の需要が減少したことが響いた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高250億円(前期比7.9%減)、営業利益70億円(同24.6%減)、純利益48億円(同20.2%減)の従来見通しを据え置いている。
■カシオ <6952> 1,256.5円 (+76.5円、+6.5%)
カシオ計算機 <6952> [東証P]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.3%増の626億8100万円、経常利益が同7.1%増の60億9500万円だった。経常利益は中間期の計画(55億円)を上回っており、業績の上振れを期待した買いが集まった。時計事業では「G-SHOCK」のフルメタルモデル「GMW―B5000」が国内とともに中国で人気を博した。インバウンド需要の回復なども寄与したという。
■グリー <3632> 651円 (+39円、+6.4%)
グリー <3632> [東証P]が4日ぶりに急反発。同社は8月3日大引け後に決算を発表、23年6月期の連結経常利益は前の期比7.2%減の130億円に減った。ただ、直近3ヵ月の実績である4-6月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比4.3%増の56.6億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の18.4%→24.6%に大幅上昇しており、好感されたようだ。なお、24年6月期の業績見通しは開示しなかった。
■オカムラ <7994> 2,120円 (+119円、+6.0%)
オカムラ <7994> [東証P]が3日ぶり急反発。4日午前11時30分ごろ、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2850億円から2890億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を205億円から230億円(同32.4%増)へ、純利益を164億円から182億円(同14.4%増)へ上方修正したことが好感された。主力のオフィス環境事業を中心に各事業が好調に推移し、第1四半期(4-6月)決算が過去最高の売上高・利益を計上したことが要因としている。なお、第1四半期決算は、売上高710億8100万円(前年同期比11.5%増)、営業利益58億4700万円(同90.8%増)、純利益60億6200万円(同2.4倍)だった。
■花王 <4452> 5,558円 (+308円、+5.9%)
花王 <4452> [東証P]が3日ぶり急反発。3日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を1200億円から600億円(前期比45.5%減)へ、純利益を880億円から410億円(同52.3%減)へ下方修正したものの、株価には織り込み済みとの見方が強いようだ。既存ビジネスでの予想に変更はなく、売上高は1兆5800億円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、約600億円の構造改革費用を計上する見通しであることが利益を押し下げるという。同時に発表した第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高7385億2800万円(前年同期比0.6%増)、営業利益259億円(同51.7%減)、純利益166億2400万円(同57.3%減)だった。
■ニッスイ <1332> 710.9円 (+38円、+5.7%)
ニッスイ <1332> [東証P]が3日ぶり急反発。4日午後1時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高1998億4400万円(前年同期比8.5%増)、営業利益97億2000万円(同45.6%増)、純利益59億8100万円(同41.3%増)と大幅増益となったことが好感された。水産市況の変調で苦戦する魚種があるなか、国内養殖がぶりの早期販売などで増益を確保できたことに加えて、値上げが追い付かず苦戦していた食品事業でコストアップに対する価格転嫁が概ね実現したことが寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高8000億円(前期比4.1%増)、営業利益270億円(同10.3%増)、純利益215億円(同1.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■大正薬HD <4581> 5,740円 (+281円、+5.2%)
大正製薬ホールディングス <4581> [東証S]が急反発。同社は4日午後0時30分ごろ、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比72.7%増の90億7300万円となり、通期計画185億円に対する進捗率が49%に達していることが好感されたようだ。売上高は同17.0%増の808億200万円で着地。主力のセルフメディケーション事業で、「リポビタンシリーズ」や「パブロンシリーズ」などの売り上げが伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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