大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1400円から2500円にまで引き上げている。短期的な調整リスクが織り込まれつつある中、ガバナンス体制を大きく変更し、「BtoS(Business to Specialist)」企業を目指して経営が変わり始めていることを評価するとしている。なお、業績予想は下方修正しており、22年3月期営業利益目標の420億円は2年遅れで達成と予想しているようだ。
モブキャスト<3664>:172円(-17円)
大幅に4日ぶり反落。メンテナンスでサービスを停止していた同社子会社モブキャストゲームス(東京都港区)のスマートフォンゲーム「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」が再開したと発表している。ただ、サービス再開の目途が立ったとして公式ツイッターで15日に予定時刻を明らかにしており、16日には一時220円まで急伸していた。いったん材料が出尽くしたとの見方から、利益確定売りが優勢となっているようだ。
JAL<9201>:1941円(+1.5円)
反発。1-3月期営業損益は200億円程度の赤字になったもようとの観測報道が伝わっている。前年同期は306億円の黒字であり、従来予想も400-500億円程度下回ったとみられる。四半期としての営業赤字は12年の再上場後初めてとなる。ただ、新型コロナウイルス感染拡大による利用者の急減は織り込まれており、あらためて悪材料視する動きは限定的。先行き不透明感は拭い切れないが、米国の経済再開に向けた動きなどはプラス材料にも。
カネカ<4118>:2970円(+331円)
急騰。抗インフルエンザ薬「アビガン」の原薬の生産を始めると発表している。国内工場で生産体制を整え、7月から富士フイルムHDに供給していく。「アビガン」は新型コロナウイルスに対する治療効果が期待されており、富士フイルムでは生産量を9月にかけて1カ月あたり約30万人分に引き上げると発表している。原料の国産化による安定供給体制の確立なども期待され、同社にとっても業績へのプラスインパクトを期待する動きに。
東エレク<8035>:23400円(+830円)
大幅続伸。前日に台湾TSMCが1-3月期の決算を発表している。純利益は前年同期比91%増の1169億台湾ドルとなり、市場予想の1097億台湾ドルを上回った。設備投資額も1925億台湾ドルで前年同期比2.5倍に拡大している。4-6月期の売上高見通しも市場予想を上回る水準に。半導体業界の足元の底堅さが改めて意識される決算内容と捉えられ、前日の米SOX指数は2.6%の上昇、同社など国内半導体関連株にも買いが先行している。
DWTI<4576>:379円(+7円)
大幅に続伸。メドレックス<4586>が開発中の帯状疱疹後の神経疼痛治療薬MRX-5LBT(リドカインテープ剤)について、同社と共同開発契約を締結したと発表している。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は米国での事業化の進捗に応じたマイルストーン(上限2億円)を支払う一方、販売高に応じたロイヤリティなどを受領する。メドレックス株も急伸している。
暁飯島<1997>:1278円(+31円)
大幅に続伸。上限3万5000株(約0.4億円)の自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.73%。16日終値(1247円)で17日朝方の立会外取引(ToSTNeT-3)で買付けを委託する。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的。株価が75日、200日の各移動平均線に迫る水準まで上昇していることも買い材料視されているようだ。
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