発明名称は「ペプチド及びペプチド模倣物の併用並びに癌患者亜集団の処置」。CBP501の投与対象を白血球数で絞り込むことに特許性が存在すると認められた。
CBP501は、癌細胞のほか癌細胞を取り巻く癌微小環境にも作用し、白血球数が異常値の症例においてはCBP501の抗癌作用を打ち消す現象が起きるおそれがある。白血球数を事前に測定してふるい分け、白血球数が正常な患者集団を対象とすることで、CBP501の良い効果をより強く引き出せる可能性がある。同社は、基礎研究成果を積み上げ、この事前ふるい分け手法の正当性を特許化する作業を進めてきた。
同社は創業前も含め約20年間、癌細胞を直接叩く薬剤(抗癌剤候補化合物)の研究開発に取り組んできた。その蓄積された薬剤と知見ノウハウを、現在最も注目されている免疫系抗癌剤と併用することで、長期生存並びにその先には癌の治療効果の発揚を目指している。
今回の用途特許により、CBP501を含む化合物群の特許で保護される実質的な期間が大きく延長されることが期待される。したがって、CBP501の開発が上市した場合の期待収益予想値も大幅に増大すると同社ではみている。
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