医薬品事業の売上高は対前年同期比8.5%減の38.35億円、セグメント利益は対前年同期比30.2%減の10.94億円となった。国内向けの医薬品売上高は、対前年同期比2.9%増の27.18億円、海外向けは対前年同期比28.0%減の11.16億円となった。国内市場における市場規模が対前年同期比で105.6%となった。堅調な需要に対し、「正露丸」は、中期的な供給体制強化に向けた取り組みの一環として製造設備の更新等の準備を進めた。また、京都工場の医薬品ラインが本格的に稼働したこと等により安定供給が可能な「セイロガン糖衣A」及び「正露丸クイックC」は、営業・マーケティング施策の強化をおこなうとともに、2025年4月以降「セイロガン糖衣A携帯用」の新発売に合わせてWEBプロモーションを実施する等、新規ユーザーの拡大に取り組んだ。しかし、「正露丸」の供給課題は依然解消に至らず、特に海外向けは十分な供給ができない状況が継続した。
感染管理事業の売上高は前年同期とほぼ横ばいの3.90億円、セグメント損失は対前年同期比で0.89億円改善し1.43億円となった。国内のインフルエンザ流行時期にあわせてWEBでの広告を強化する等、効果的なマーケティング費用の投下等コストコントロールに努め、収益性の改善に取り組んだ。また、「クレベリン 置き型」及び「クレベリンPro 置き型」が、2025年9月1日に制定された浮遊ウイルス低減性能を評価する新規格「JSA-S1021」に適合したことを受け、「JSA規格(JSA-S1021)適合マーク」のPOPシールを貼り付けた製品の出荷を開始した。
その他事業の売上高は0.04億円、セグメント損失は0.12億円となった。主に木酢液を配合した入浴液や園芸用木酢液等の製造販売を行った。
2025年12月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比0.1%増(前回予想と変わらず)の63.00億円、営業利益が同52.4%減(前回予想比39.5%増)の3.00億円、経常利益が同56.4%減(同50.0%増)の3.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.4%減(同28.9%増)の5.80億円としている。 <ST>
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