本共同研究では、1年以内に開発候補品の選定を行い、その後、in vivo試験によるデータ取得および物性面の最適化を経て、知的財産化および製薬企業との共同開発や導出を計画している。
mRNAエンコード抗体は、体内で目的の抗体を産生させる次世代モダリティとして注目されており、既存の技術に比べ、体内動態改善、効果の補強、副作用軽減、さらには製造コスト削減や製造期間の短縮などが期待されている。
海外ではModernaやBioNTechなどがすでに臨床開発に着手しており、特にBioNTechのBNT142については半減期の大幅な延長など優れた薬物動態および顕著な薬効を示すことが本年のASCOにおいて発表され、同分野の将来性を裏付ける事例とされる。
同社は、日本のバイオベンチャーの有機的協業モデルから、スピード感を持って画期的な抗体医薬品候補を創出し、世界に発信していくとしている。
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