沢井薬が一時１０％安で年初来安値、公募増資による１株利益の希薄化などを懸念

　沢井製薬<4555.T>が急落。株価は一時、前日に比べ１０％安に売られ年初来安値を更新した。２７日に公募増資と自己株処分の実施などを発表しており、１株当たり利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが膨らんだ。５００万株の公募と１００万株の公募による自己株処分、上限９０万株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当増資を実施する。公募に伴う調達資金は約３９５億円で、短期借入金の返済資金の一部に充てる。発行済み株式数は最大で約１５％増える見込み。発行・処分価格は１２月５日から８日までのいずれかの日に決定する。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）