日経平均は続落、東エレク失速でマイナス圏での推移に
(CPI)を受け年内の利下げ期待を受けた買いに、寄り付き後は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り政策金利据え置きを決定も、メンバー予測(ドットチャート)で年内の利下げ予想が3回から1回に修正され金利が下げ止まると、ダウは下落に転じた。ナスダックは半導体関連が引き続き支援し終日堅調に推移し連日で過去最高値を更新、まちまちで終了。
ナスダックの上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の大幅高を受けて、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が上昇。値がさ半導体株の上昇が影響し、日経平均は前日比プラス圏でスタートしたが、買い一巡後の東京エレクトロンが失速。明日、日銀金融政策決定会合の結果発表を控えていることから様子見ムードが強まり、積極的な売買は手控えられた。
大引けの日経平均は前日比156.24円安(-0.40%)の38720.47円となった。東証プライム市場の売買高は16億1802万株、売買代金は3兆9883億円。業種別では、電気・ガス業、保険業、鉄鋼、輸送用機器、非鉄金属などが下落した一方、機械、サービス業の2セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は16%、対して値下がり銘柄は81%となっている。
日経平均採用銘柄では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが低下したことから、T&Dホールディングス<8795>、SOMPOホールディングス<8630>、第一生命ホールディングス<8750>、東京海上HD<8766>など保険株の一角が売られた。このほか、アステラス製薬<4503>、エーザイ<4523>、住友化学<4005>、三菱電機<6503>がさえない。
SOX指数の大幅高を受けて、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>など半導体株の一角が買われた。また、太陽誘電<
6976>、村田製作所<6981>などアップル関連も買い優勢となった。このほか、アクティビストへの思惑から大日本印刷<7912>が後場一段高。
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