大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2950円から3200円に引き上げている。前日に発表した9月からの商品値上げによって、23年3月期下期には業績が反転、24年3月期には過去最高の営業利益達成への道筋が見えたと判断しているもよう。スナック菓子はフレーバー展開、需要喚起策などを打ちやすく、他の加工食品メーカーと違って値上げによる数量への影響は軽微と考えている。
ミクニ<7247>:371円(+32円)
大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も350円から720円に引き上げている。主要顧客の車両生産正常化やインド事業の拡大によって収益が浮上していくと評価しているようだ。とりわけ、中期的には四輪車向け事業の成長が注目され、スズキ/マルチ・スズキ・インディアの生産拡大による受注獲得が重要になってくると期待しているもよう。
サツドラホールディン<3544>:723円(+52円)
大幅反発で年初来高値更新。前日に22年5月期決算を発表、営業利益は7.5億円で前期比16.7%増となり、従来予想の7億円を上回る着地に。一方、23年5月期は12億円で同60.6%増と大幅増益の見通し。年間配当金も前期比0.66円増配の10円を計画している。想定以上の収益拡大見通しがポジティブなインパクトにつながっているようだ。新規出店や既存店の改装効果による売上拡大を見込んでいるもよう。
塩野義薬<4507>:6456円(-330円)
大幅反落。一時1月27日の年初来安値を更新している。厚生労働省の専門部会は前日に、同社が開発した新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」の承認判断について、「さらに慎重に議論を重ねる必要がある」との見解を示した。審議継続の形となり、上部組織である薬事分科会との合同審議を7月にも開くもよう。先行き承認可能性は残るが、今回で承認されるとの期待もあっただけに、業績寄与へのタイミングの遅れをマイナス視する動きに。
東芝<6502>:5747円(+246円)
大幅反発。同社に対して非公開化を提案しているファンドのうち、少なくとも1社が最大1株7000円で買収を検討していることが分かったと一部で報じられている。前日終値を27%上回る水準となっている。同社が5月末に締め切った経営再建策の募集では、10件の一時提案のうち8件が非上場化に関する案となっているもよう。買収プレミアムの高まりが意識される状況となっているようだ。
JWS<7386>:1320円
公開価格(1640円)を9.8%下回る1480円で初値を付けた。住宅設備機器の延長保証が事業の柱。22年9月期の営業利益予想は前期比5.5%増の5.12億円。主力商品の「あんしん修理サポート」で新規会員の獲得が安定していることに加え、新規提携企業の増加を見込む。また、緊急駆け付けサービスや中古住宅設備保証サービスなど新商品の拡大で有効会員数が増加する見通し。第2四半期累計の実績は2.70億円だった。
モダリス<4883>:529円 カ -
ストップ高買い気配。アステラス製薬<4503>と共同で出願していた「ユートロフィン遺伝子を標的とした筋ジストロフィーの治療法」が米国で特許査定の通知を受領したと発表している。モダリスが開発した独自の創薬プラットフォームシステムであるCRISPR-GNDMを使ったDuchenne型筋ジストロフィー症(筋ジストロフィーの代表的疾患)の治療薬に関する特許。日本では特許登録済みで、他の国でも手続きを進めているという。
BASE<4477>:319円(+5円)
大幅に反発。ネットショップ作成サービス「BASE」のショップ開設数が180万ショップを突破したと発表している。規模が大きくなったショップにもサービスを利用してもらうため、4月から月商17万円を超えると従来プランよりも手数料を抑えられる「グロースプラン」を提供したことなどが奏功した。今後、かんたん発送(ヤマト運輸連携)の匿名発送対応や顧客ロイヤルティ向上機能などをリリースする予定。 <ST>
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