■株式見通し:リスク回避のなか、強いトレンドを継続しているバリュー株の押し目を狙うスタンス
■松屋、22/2最終損益 一転12.0億円の黒字に転換
■前場の注目材料:三菱ケミHD、ルーサイト・ジャパン全株を緑川化成に譲渡
■リスク回避のなか、強いトレンドを継続しているバリュー株の押し目を狙うスタンス
22日の日本株市場は、売り一巡後も押し目買いを入れづらい不安定な相場展開になりそうだ。21日の米国市場はプレジデントデーの祝日により休場だった。昨日は米ロ首脳会談が開かれるとの報道を受けて、日経平均は売り一巡後、急速に下げ幅を縮める動きを見せていた。グローベックスの米株先物についても、昨夕の時点ではNYダウ先物は300ドル程度の上昇で推移していた。
ただし、ロシアがウクライナ東部で親ロシア派が実効支配する地域の独立を承認。これを受けてバイデン米政権は、経済制裁を発動すると発表しており、米国とロシアの対立が高まった。これが嫌気されNYダウ先物は下げに転じており、下落幅は300ドルを超えている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比345円安の26595円。円相場は1ドル114円70銭台で推移している。
日経225先物はナイトセッションで一時26490円と節目の26500円を下回る場面も見られている。昨日は朝方の売り一巡後は下げ幅縮めていたものの、再び安値水準まで下押してくる可能性はありそうだ。東京市場は祝日を控えているほか、米国市場の祝日の影響から海外勢の資金流入も限られるため、売り一巡後の押し目を拾う動きも限定的だろう。祝日明けの米国市場の動向やウクライナ情勢が警戒されるなかでポジションを持ち越す動きは手控えられると考えられるため、切り返しを見せたとしても短期筋のショートカバーなどにとどまりそうである。
物色の流れとしては先物主導でのギャップスタートが想定されるため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは弱い動きとなりそうであり、リスク回避のなかではバリュー株にシフトしやすい。そのため、ややTOPIX型優位の流れになりやすいだろう。また、指数の影響を受けづらい低位の材料株のほか、テーマ株の一角にも短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいところ。また、安値を更新しているマザーズ指数から、指数に影響を与える時価総額の大きい中小型株については、ショートを仕掛けてくる動きが意識されやすいところである。
ポジションを持ち越す動きは考えづらいため、大きく下押す場面においては、若干のショートカバーを狙った動きもありそうだが、あくまでも短期的なリバウンド狙いのスタンスであろう。また、日経平均は1月27日につけた26044.52円が射程に入ってきていると見られるため、売り込まれている銘柄のリバウンドよりは、強いトレンドを継続しているバリュー銘柄などの押し目を狙うスタンスだろう。
■松屋、22/2最終損益 一転12.0億円の黒字に転換
松屋<8237>は2022年2月期業績予想の修正を発表。最終損益は19.0億円の赤字から一転、12億円の黒字に転換した。銀座コアビルの再開発に伴う、特別損失の計上、こて資産の譲渡および特別損失を計上する見込み。
■前場の注目材料
・米国景気の拡大
・海外のコロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・三菱ケミHD<4188>ルーサイト・ジャパン全株を緑川化成に譲渡
・タムラ製作所<6768>半導体子会社、11億円調達
・ヤマハ発<7272>脱炭素加速、駆動系技術の開発設備増強
・フジマック<5965>自律移動搬送ワゴン開発、病院・ホテル向け
・KDDI<9433>5Gスタンドアローン商用化、アベマTVと動画生中継
・三洋化成<4471>社内複業で新事業開発、トライアル開始
・住友化学<4005>水素を省エネ・高効率製造、30年代前半に商業生産
・東洋炭素<5310>半導体向け黒鉛製品拡大、売上高比率26年度40%
・富士フイルム<4901>若年層向けスキンケア製品立ち上げ
☆前場のイベントスケジュール
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・特になし <ST>
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