熊本のスーパー、ロッキーで総労働時間6.5%短縮、人時売上高4.5%向上を実現
店舗での利用の様子(画面は実際の仕様とは異なる場合があります)
株式会社シノプス(本社:大阪府豊中市、代表取締役:南谷 洋志、以下「当社」)は、より少ないコスト(人時数)で最大のパフォーマンス(収益向上)をあげるマネジメントシステム「sinops-WLMS」シリーズの新サービス「sinops-WLMS WORK(シノプス ダブルエルエムエス ワーク)」の提供を開始したことをお知らせいたします。
「sinops-WLMS WORK」は、小売業やサービス業などで働く従業員の最適な勤務計画と日々の作業スケジュールをAIが自動作成するサービスです。作成した作業スケジュールはスマートフォン上で確認でき、従業員は表示された指示に従い作業を実施します。作業は、開始・終了を登録するだけで、作業ログデータを収集し、AIが解析します。計画・実行・ログ収集・解析のサイクルを回し続けることで、計画精度を高め、効果的に作業を改善できます。「sinops-WLMS WORK」は、効率的な店舗運営とDX化実現を支援します。
【背景】
日本における人手不足は深刻な社会問題の一つです。2030年には産業全体で644万人、小売業・卸売業は60万人の人手不足*1が予想されています。特に近年では、インバウンド効果などで業績が回復する一方、現場の人手不足が深刻化しており、小売業各社は大幅に賃金を引き上げるなどの人材確保の取り組みを強化しています。加えて、物価・物流費・電気代の高騰といった課題にも直面する小売業にとって、優秀な人材を確保し、従業員一人あたりの生産性を高め、経営の効率化を図ることは重要なテーマとも言えます。
このような状況の中、スーパーマーケットをはじめとした小売業では、限られた人員を「勤務シフト」や「作業スケジュール」で効果的に稼働させることで、従業員の生産性向上に取り組んでいます。しかし、このような稼働計画作成には、従業員のスキル、雇用条件、勤務希望、商品の入荷状況、客数、売上予測など多くの要素を考慮する必要があり、店舗責任者は「経験」と「勘」を頼りに、多大な時間をかけ稼働計画を作成しなければなりません。また、一度作成した稼働計画は、運用結果に対するフィードバックが得にくく、適切な時間配分や人員配置など、計画の妥当性を把握しづらいことも課題の1つです。このような問題が、店舗や担当者間での生産性や品質のバラツキにつながっています。
【サービス概要】
「sinops-WLMS WORK」は、スーパーマーケットをはじめとした小売業やサービス業向けに、勤務シフト・作業スケジュールをAIが自動作成するサービスです。各従業員の勤務要件に加え、作業ログから解析した店舗従業員の稼働状況や業務スキルを考慮し、最適な勤務シフト・作業スケジュールを作成します。他sinops製品と連携することで、商品の入荷予定や来客予測などに基づいた店舗の稼働予測も考慮可能です。作業スケジュールは日別に15分単位で作成され、従業員は勤務中、スマートフォンに表示される指示に従って作業の開始を登録します。作業完了時には、終了登録を行うことで、作業の実施状況や進捗がログとして記録されます。作業ログを記録・収集することで、計画した作業の実施有無や、作業時間と品質のバランス、店舗間・担当者間の格差など、店舗運営の現状や課題を把握できます。さらに、収集した作業ログをもとにAIが作業時間や人員の過不足といった実績を学習し、より実態に即した計画を作成します。このようなサイクルにより、作業のムダ・ムラ・ムリを改善しながら、計画精度の向上を図る「カイゼンのスパイラルアップ」が実現します。
【ロッキーでのテスト運用】
株式会社ロッキー(本社:熊本県上益城郡、代表取締役:竹下 光伸、以下「ロッキー」)では、「sinops-WLMS WORK」を含むWLMSシリーズのテスト運用にご協力いただいています。
ロッキーでは従来、勤務計画の作成を店長が手作業で行っており、勤務シフト作成は300分/月、作業スケジュール作成は1,860分/月もの時間を要していました。このように時間をかけて作成した勤務計画でも、必要人時に基づいた計画になっていない、現場は計画にはない”暗黙のルール”で作業を行っている、忙しい日・余裕がある日にムラがあるなどの課題がありました。そこで2024年3月よりロッキーが運営する熊本市内のスーパーマーケット2店舗においてテスト運用を実施。結果、勤務シフト作成時間を60%削減、作業スケジュール作成時間を75%削減しました。また「sinops-WLMS WORK」で作成したシフト、作業スケジュールに基づいた店舗運営を実施した結果、店舗の稼働人数は同条件であるにもかかわらず、総労働時間は昨年対比6.5%(累計)短縮され、人時売上高は昨年対比4.5%(累計)向上しました。
* パイロット導入を実施した店舗の累計値
1.勤務シフト・作業スケジュール作成時間(月間)
2.人時売上高(2023年3~7月・2024年3~7月)
3.総労働時数・頭数(2023年3~7月・2024年3~7月)
sinops-WLMS導入を担当する株式会社ロッキー 取締役 開発部長 竹下 慎一 氏は次のように述べています。
「今後ますます賃金が高騰し、人手不足が深刻化する中で、店舗運営に支障をきたさないようスタッフ一人ひとりの守備範囲を広げ、業務の効率化を進めて行く必要があります。そのために必要な「現場での作業量向上」と「教育プログラムの強化」に「sinops-WLMS」が重要な役割を果たすことになると思います。来期には全25店舗でのシステム導入を目指します。」
従来の作業スケジュール(左)/ sinops-WLMS WORKによる作業スケジュール(右)
【今後の展開】
当社のコアサービスである「sinops」シリーズは、2006年のサービス提供開始より多くの小売業から支持を受け、2024年には食品スーパーマーケット市場において38.7%のマーケットシェアを獲得*² しています。まずは、既存ユーザーを中心にサービスを展開し、サービスレベルの向上や販路拡大を推進します。
今後も需要予測サービスで培った小売業への知見と、クラウドやAI技術、作業ログ・需要予測データを活用し、小売業をはじめとした流通業の課題解決に寄与するサービスを展開していく予定です。
■「sinops‐WLMS」について
「sinops-WLMS」(Work Log Management System)は、「作業」と「ヒト」に焦点をあて、人的資源最大化を目的とした人時生産性改善AIサービスです。曖昧になりがちな「人の働き」をデータ化・解析し、最適な稼働計画、予実管理、人材育成を提案します。より少ないコスト(人時数)で最大のパフォーマンス(収益向上)を実現するための現場マネジメントを支援します。
「sinops‐WLMS」製品サイト
【sinops-WLMS サービス一覧】
sinops-WLMS 仕組図
■「sinops」シリーズについて
「sinops」とは、需要予測をコアとした流通業向けITソリューション(sinops = Strategic Inventory Optimum Solution (戦略的在庫最適化ソリューション))です。 “1つ売れたら1つ発注する” といった「セルワンバイワン」システムではなく、過去の販売などの実績などから需要を予測し、発注を行う「需要予測型」の自動発注サービスです。従来は経験と勘に頼っていた部分を、販売実績・販売価格・天候などのデータに基づきAIが分析し、需要予測・自動発注を行うことで流通業の在庫を最適化する ITソリューションを各種展開しています。
「sinops‐CLOUD」製品サイト
■株式会社シノプスについて
株式会社シノプスは、「世界中の無駄を10%削減する」をビジョンに掲げ、需要予測型自動発注サービス「sinops」(シノプス)を開発・販売しているソフトウェアメーカーです。日配食品や惣菜といった賞味期限が短く需要予測がむずかしいとされるカテゴリーのシステム化に成功。多くの食品小売企業に採用いただいております。在庫に関わる人、もの、金、時間、情報を最適化するITソリューションを提供し、限りある資源を有効活用することで、広く社会に貢献していきます。東証グロース上場(証券コード:4428)。
■株式会社ロッキーについて
株式会社ロッキーは、熊本県で25店舗経営しているスーパーマーケットです。生鮮食品を店で加工せず、工場で一括生産を行う「工場型スーパーマーケット」と呼ばれる戦略を推進していることを特長としております。薬局を母体として創業しており、メーカー卸会社との太いパイプによる医薬品の豊富な品揃えでお客様のヘルスケアにも対応できる強みを持っています。食料供給のサプライチェーンも、関係業者様と協力し輸送網を強化するように取り組んでおり、災害時も地域の皆さんに食料を提供できるよう日々研究を続けております。
*1 出所:「労働市場の未来推計 2030」(パーソル総合研究所)
*2 食品スーパーシェア率:2024年9月末時点の実績は38.7%。sinops契約企業の年商÷売上400億円以上の食品スーパーの年商。
*3 作業割当:店舗で発生するレジや補充、清掃といった様々な作業を時間帯・個人別に振り分け、帳票にして運用する仕組み。
【参考】
スーパーの業務を、スマホで、ラクに現状把握「sinops-WLMS LOG」提供開始
e-ラーニングで店舗教育を支援「sinops-WLMS LEARN」提供開始
店舗での利用の様子(画面は実際の仕様とは異なる場合があります)
株式会社シノプス(本社:大阪府豊中市、代表取締役:南谷 洋志、以下「当社」)は、より少ないコスト(人時数)で最大のパフォーマンス(収益向上)をあげるマネジメントシステム「sinops-WLMS」シリーズの新サービス「sinops-WLMS WORK(シノプス ダブルエルエムエス ワーク)」の提供を開始したことをお知らせいたします。
「sinops-WLMS WORK」は、小売業やサービス業などで働く従業員の最適な勤務計画と日々の作業スケジュールをAIが自動作成するサービスです。作成した作業スケジュールはスマートフォン上で確認でき、従業員は表示された指示に従い作業を実施します。作業は、開始・終了を登録するだけで、作業ログデータを収集し、AIが解析します。計画・実行・ログ収集・解析のサイクルを回し続けることで、計画精度を高め、効果的に作業を改善できます。「sinops-WLMS WORK」は、効率的な店舗運営とDX化実現を支援します。
【背景】
日本における人手不足は深刻な社会問題の一つです。2030年には産業全体で644万人、小売業・卸売業は60万人の人手不足*1が予想されています。特に近年では、インバウンド効果などで業績が回復する一方、現場の人手不足が深刻化しており、小売業各社は大幅に賃金を引き上げるなどの人材確保の取り組みを強化しています。加えて、物価・物流費・電気代の高騰といった課題にも直面する小売業にとって、優秀な人材を確保し、従業員一人あたりの生産性を高め、経営の効率化を図ることは重要なテーマとも言えます。
このような状況の中、スーパーマーケットをはじめとした小売業では、限られた人員を「勤務シフト」や「作業スケジュール」で効果的に稼働させることで、従業員の生産性向上に取り組んでいます。しかし、このような稼働計画作成には、従業員のスキル、雇用条件、勤務希望、商品の入荷状況、客数、売上予測など多くの要素を考慮する必要があり、店舗責任者は「経験」と「勘」を頼りに、多大な時間をかけ稼働計画を作成しなければなりません。また、一度作成した稼働計画は、運用結果に対するフィードバックが得にくく、適切な時間配分や人員配置など、計画の妥当性を把握しづらいことも課題の1つです。このような問題が、店舗や担当者間での生産性や品質のバラツキにつながっています。
【サービス概要】
「sinops-WLMS WORK」は、スーパーマーケットをはじめとした小売業やサービス業向けに、勤務シフト・作業スケジュールをAIが自動作成するサービスです。各従業員の勤務要件に加え、作業ログから解析した店舗従業員の稼働状況や業務スキルを考慮し、最適な勤務シフト・作業スケジュールを作成します。他sinops製品と連携することで、商品の入荷予定や来客予測などに基づいた店舗の稼働予測も考慮可能です。作業スケジュールは日別に15分単位で作成され、従業員は勤務中、スマートフォンに表示される指示に従って作業の開始を登録します。作業完了時には、終了登録を行うことで、作業の実施状況や進捗がログとして記録されます。作業ログを記録・収集することで、計画した作業の実施有無や、作業時間と品質のバランス、店舗間・担当者間の格差など、店舗運営の現状や課題を把握できます。さらに、収集した作業ログをもとにAIが作業時間や人員の過不足といった実績を学習し、より実態に即した計画を作成します。このようなサイクルにより、作業のムダ・ムラ・ムリを改善しながら、計画精度の向上を図る「カイゼンのスパイラルアップ」が実現します。
【ロッキーでのテスト運用】
株式会社ロッキー(本社:熊本県上益城郡、代表取締役:竹下 光伸、以下「ロッキー」)では、「sinops-WLMS WORK」を含むWLMSシリーズのテスト運用にご協力いただいています。
ロッキーでは従来、勤務計画の作成を店長が手作業で行っており、勤務シフト作成は300分/月、作業スケジュール作成は1,860分/月もの時間を要していました。このように時間をかけて作成した勤務計画でも、必要人時に基づいた計画になっていない、現場は計画にはない”暗黙のルール”で作業を行っている、忙しい日・余裕がある日にムラがあるなどの課題がありました。そこで2024年3月よりロッキーが運営する熊本市内のスーパーマーケット2店舗においてテスト運用を実施。結果、勤務シフト作成時間を60%削減、作業スケジュール作成時間を75%削減しました。また「sinops-WLMS WORK」で作成したシフト、作業スケジュールに基づいた店舗運営を実施した結果、店舗の稼働人数は同条件であるにもかかわらず、総労働時間は昨年対比6.5%(累計)短縮され、人時売上高は昨年対比4.5%(累計)向上しました。
* パイロット導入を実施した店舗の累計値
1.勤務シフト・作業スケジュール作成時間(月間)
2.人時売上高(2023年3~7月・2024年3~7月)
3.総労働時数・頭数(2023年3~7月・2024年3~7月)
sinops-WLMS導入を担当する株式会社ロッキー 取締役 開発部長 竹下 慎一 氏は次のように述べています。
「今後ますます賃金が高騰し、人手不足が深刻化する中で、店舗運営に支障をきたさないようスタッフ一人ひとりの守備範囲を広げ、業務の効率化を進めて行く必要があります。そのために必要な「現場での作業量向上」と「教育プログラムの強化」に「sinops-WLMS」が重要な役割を果たすことになると思います。来期には全25店舗でのシステム導入を目指します。」
従来の作業スケジュール(左)/ sinops-WLMS WORKによる作業スケジュール(右)
【今後の展開】
当社のコアサービスである「sinops」シリーズは、2006年のサービス提供開始より多くの小売業から支持を受け、2024年には食品スーパーマーケット市場において38.7%のマーケットシェアを獲得*² しています。まずは、既存ユーザーを中心にサービスを展開し、サービスレベルの向上や販路拡大を推進します。
今後も需要予測サービスで培った小売業への知見と、クラウドやAI技術、作業ログ・需要予測データを活用し、小売業をはじめとした流通業の課題解決に寄与するサービスを展開していく予定です。
■「sinops‐WLMS」について
「sinops-WLMS」(Work Log Management System)は、「作業」と「ヒト」に焦点をあて、人的資源最大化を目的とした人時生産性改善AIサービスです。曖昧になりがちな「人の働き」をデータ化・解析し、最適な稼働計画、予実管理、人材育成を提案します。より少ないコスト(人時数)で最大のパフォーマンス(収益向上)を実現するための現場マネジメントを支援します。
「sinops‐WLMS」製品サイト
【sinops-WLMS サービス一覧】
sinops-WLMS 仕組図
■「sinops」シリーズについて
「sinops」とは、需要予測をコアとした流通業向けITソリューション(sinops = Strategic Inventory Optimum Solution (戦略的在庫最適化ソリューション))です。 “1つ売れたら1つ発注する” といった「セルワンバイワン」システムではなく、過去の販売などの実績などから需要を予測し、発注を行う「需要予測型」の自動発注サービスです。従来は経験と勘に頼っていた部分を、販売実績・販売価格・天候などのデータに基づきAIが分析し、需要予測・自動発注を行うことで流通業の在庫を最適化する ITソリューションを各種展開しています。
「sinops‐CLOUD」製品サイト
■株式会社シノプスについて
株式会社シノプスは、「世界中の無駄を10%削減する」をビジョンに掲げ、需要予測型自動発注サービス「sinops」(シノプス)を開発・販売しているソフトウェアメーカーです。日配食品や惣菜といった賞味期限が短く需要予測がむずかしいとされるカテゴリーのシステム化に成功。多くの食品小売企業に採用いただいております。在庫に関わる人、もの、金、時間、情報を最適化するITソリューションを提供し、限りある資源を有効活用することで、広く社会に貢献していきます。東証グロース上場(証券コード:4428)。
■株式会社ロッキーについて
株式会社ロッキーは、熊本県で25店舗経営しているスーパーマーケットです。生鮮食品を店で加工せず、工場で一括生産を行う「工場型スーパーマーケット」と呼ばれる戦略を推進していることを特長としております。薬局を母体として創業しており、メーカー卸会社との太いパイプによる医薬品の豊富な品揃えでお客様のヘルスケアにも対応できる強みを持っています。食料供給のサプライチェーンも、関係業者様と協力し輸送網を強化するように取り組んでおり、災害時も地域の皆さんに食料を提供できるよう日々研究を続けております。
*1 出所:「労働市場の未来推計 2030」(パーソル総合研究所)
*2 食品スーパーシェア率:2024年9月末時点の実績は38.7%。sinops契約企業の年商÷売上400億円以上の食品スーパーの年商。
*3 作業割当:店舗で発生するレジや補充、清掃といった様々な作業を時間帯・個人別に振り分け、帳票にして運用する仕組み。
【参考】
スーパーの業務を、スマホで、ラクに現状把握「sinops-WLMS LOG」提供開始
e-ラーニングで店舗教育を支援「sinops-WLMS LEARN」提供開始
この銘柄の最新ニュース
シノプスのニュース一覧- 勤務計画・作業スケジュール自動作成AIサービス「sinops-WLMS WORK」提供開始 今日 08:00
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