同社は、全国に広がるドラッグストアやスーパーマーケット等の小売店における消費者購買ビッグデータを、小売企業や消費財メーカーがマーケティングに活用するためのソリューションの提供を主力事業としている。同社の事業領域はビッグデータを用いた社会構造変革や企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)というメガトレンドの追い風を受け、中長期的な成長が見込まれている。同社もこのような追い風を受けつつ、小売企業や消費財メーカーの顧客企業の開拓・深耕が進み、成長トレンドが継続している。
中間会計期間においては、消費財メーカー向け主力サービスである「イーグルアイ」の成長を継続。小売業向けサービスである「ショッピングスキャン」に関しても、新規取引先開拓のための取組みを進めた。これらの主力サービスは、クラウド上のサービス提供に対して月次課金型の使用料を受け取るビジネスモデルであり、ベースとなるストック型の安定的な収益を確保できるものとなっている。受注した取引先へのサービス導入を実施し、新たな取引先の受注を複数社獲得した。大手小売業等から受注しているAIを含む大型案件はサービス導入までに一定期間を要することから、売上への貢献は今期第4四半期以降から開始となる見通し。また、このように安定的な収益につながる売上を積み上げる一方で、並行して原価率の高い案件の見直しを推進した。この取り組みにより、当中間会計期間において売上高は減収となったものの、中期的にはプラスの影響が出ていくと見ている。
2025年3月期通期の業績予想については、売上高は前期比12.4%増の17.91億円、営業利益は同56.4%増の1.00億円、経常利益は同57.6%増の0.98億円、当期純利益は同46.5%増の0.87億円とする期初計画を据え置いている。
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