シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。週末の取引終了後に決算を発表したソフトバンクG<9984>は、出資するFTXの破綻の影響も警戒されやすく、日経平均の重荷となる可能性がありそうだ。また、米中間選挙では民主党が上院で半数の議席を獲得することが確実になったと伝えられており、富裕層や企業への増税を警戒した動きが不安視される可能性から利食いの動きが強まろう。
ただし、今週は15日に10月の米卸売物価指数(PPI)の発表を控えているため、CPI同様に減速の動きが見られるようだと、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースを緩めるとの見方が高まると考えられ、押し目買い意欲は強そうである。そのため、日経平均の28000円接近の局面では押し目を狙う動きに向かわせよう。また、先週の上昇でボリンジャーバンドの+2σを突破してきたため、過熱感を警戒する流れにもなりやすく、調整については想定内といった見方に向かわせやすい。
決算については、国内では本日で一巡する。決算発表が一巡することにより、機関投資家は動きやすくなると考えられ、改めて決算を受けてイレギュラー的な動きを見せていた銘柄などを見直す動きが意識されやすい。そのほか、中小型株についてはFTXの破綻によるソフトバンクGの影響などがセンチメントを冷ます可能性はあるものの、マザーズ指数は直近の戻り高値を突破し、8月、9月高値のダブルトップ水準を捉えてきた。いったんは利食いの入りやすい水準ではあるものの、需給状況が改善傾向のなか、押し目買い意欲は強そうである。
なお、11日の取引終了後に決算を発表したところでは、三越伊勢丹<3099>、イーディーピー<7794>、すかいらーく<3197>、ラウンドワン<4680>、、古河機金<5715>、浜松ホトニク<6965>、ips<4390>、アシックス<7936>、三井松島HD<1518>、アドベンチャー<6030>、SECカーボン<5304>などが注目される。
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