同社グループのシステム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業の各分野において、人材の確保が難しい状況のなか、一部のプロジェクトの遅延や延期による受注の減少に対して受注単価アップに努め、売上高は堅調に推移した。
システム開発の売上高は前年同期比4.9%増の18.92億円となった。公共系では政令都市向け人事給与システムの制度改正対応や自治体向け国保標準システム移行への対応等の安定需要、製造系では5G、PC・サーバー需要拡大とEV需要の増加など電子部品実装装置の市況の好調を背景とした組込系開発及び上位システム開発の請負案件の受注増、サービス系では仮想移動体通信事業者向けの案件を軸とする安定需要により、増収となった。
インフラ・セキュリティサービスの売上高は前年同期比22.6%増の6.57億円となった。公共系は受託領域や開発体制が安定し堅調に推移、エネルギー系では既存顧客の新規大型案件の受注、サービス系ではAWSクラウドやシステム構築などの受託案件の増加により、増収となった。
損益面では、案件の増加に伴う外注費などの原価上昇、コロナ禍における労働環境の改善のためのオフィス増床、レイアウト変更などの一時的費用の発生による販管費の増加等により営業利益は減益となったが、持分法による投資利益の増加により経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は増益となった。
2023年3月期通期については、売上高が前期比12.8%増の55.44億円、営業利益が同3.1%増の3.90億円、経常利益が同7.3%増の4.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.8%増の2.90億円とする期初計画を据え置いている。
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