ハイテクは過去最高値付近からの利益確定売りも目立ったが、長期金利の低下が支援し、相場は終日底堅く推移。ナスダックは7営業日連続で過去最高値を更新し終了した。
米国株上昇を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は38797.97円まで上昇するなど、週初の大幅安をほぼ取り戻す格好に。買い一巡後は、東京エレクトロン<8035>が前日比マイナス圏での推移となったことで、日経平均も上値が重くなり、25日移動平均線水準を下回って取引を終えた。商いは少なくプライム市場の売買代金は今年最低水準の3.3兆円に留まった。
大引けの日経平均は前日比88.65円高(+0.23%)の38570.76円となった。東証プライム市場の売買高は13億6219万株、売買代金は3兆3474億円。業種別では、保険業、輸送用機器、不動産業、陸運業、サービス業などが上昇した一方、海運業、石油・石炭製品、小売業、繊維製品、食料品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は62%、対して値下がり銘柄は34%となっている。
日経平均採用銘柄では、25年3月期の株主還元を拡大するとの報道を材料に三菱自動車<7211>が大幅高となったほか、三菱重工<7011>が証券会社のポジティブなレポート発表を受けて買い優勢となり年初来高値を更新。このほか、日東電工<6988>、TDK
<6762>、太陽誘電<6976>などアップル関連が引き続き強い。
一方、東京エレクトロンが失速したほか、スクリーンHD<7735>、ソシオネクスト<6526>が下げ幅を広げるなど半導体株は高安まちまち。このほか、インフォコム<4348>
売却で業績を修正した帝人<3401>が売られた。資生堂<4911>、三越伊勢丹HD<3099>
などインバウンド関連の一角がさえない。また、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株も売り優勢となった。
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