1. 会社概要
BeeX<4270>は、DX及びマルチクラウドという2つの領域を軸にクラウドソリューション事業を展開している。企業の基幹システムの基盤環境をオンプレミス環境からクラウド環境へ移行するクラウドテクノロジーに特化したプロフェッショナル集団である。SAPシステムのクラウド化を事業目的にテラスカイの連結子会社として設立され、ミッションに「先進テクノロジーを利用し、お客様の成長と変革に貢献するビジネスパートナーになる」を、ビジョンに「企業の経済活動を活性化し、世の中にポジティブなエネルギーを与え、実りをもたらす存在であり続けることで社会に貢献する」を、それぞれ掲げている。社名のBeeXは「Be Excited(わくわくする)」の略と「花を渡り歩き、実をつける媒体=Bee(蜜)」の意味をあわせたものである。
2025年2月期第2四半期末時点で、本社は東京都中央区銀座、総資産は4,487百万円、純資産は2,364百万円、自己資本比率は52.7%、発行済株式数は2,224,600株(自己株式3,000株を含む)、従業員数(役員除く)は175名である。
なお、親会社であるテラスカイの発行済株式総数(自己株式除く)に対する所有割合は2024年2月期末時点で68.2%である。同社はテラスカイグループにおいて、クラウドシステム導入サービスを行う唯一の会社として位置付けられている。また2024年2月29日時点において流通株式比率が19.8%となり、東京証券取引所(以下、東証)グロース市場の上場維持基準である25%以上を充たしていないため、親会社であるテラスカイ等の株式保有比率を引き下げるなど、2026年2月期を目途に上場維持基準を充たすための各種取組を進める方針である。
2. 沿革
2016年3月に設立し、SAPシステムの基盤環境をオンプレミスからクラウドへ移行するサービス、及びクラウド環境移行後の保守・運用サービスを開始した。その後、SAP、Amazon、Microsoft、Googleより各種認定を取得するとともに、2019年3月にテラスカイよりAWS事業を承継するなどして業容を拡大した。そして2022年2月に東証マザーズ(現グロース市場)に株式上場した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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