日立は伊豆大島の電力系統でハイブリッド大規模蓄電システムの実証試験を開始

　日立製作所<6501.T>と日立化成<4217.T>傘下の新神戸電機は４日、東京電力<9501.T>の協力を得て、東京電力伊豆大島発電所敷地内に、日立が新神戸電機と開発した１．５メガワットハイブリッド大規模蓄電システムを電力系統に接続する据付工事を完了し、実証試験を開始したと発表した。新たに開発した蓄電システムは、ピークシフトやピークカットに対応するための電力貯蔵に有利な「高入出力･長寿命鉛蓄電池」と、電圧および周波数の短周期変動を抑制するのに有利な「リチウムイオンキャパシタ」を組み合わせ、最適な電流の入出力制御技術を適用することで、短時間で大電力の充放電を可能とし、出力変動の緩和や余剰電力の再利用、周波数の安定化を実現している。
　今回の実証試験を１５年６月から１６年２月まで実施し、蓄電システムの制御技術を確立するとともに、既設発電所の運転への影響を評価するなど、島しょ部マイクログリッドにおける電力安定供給への貢献度も検証する。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）