「半導体」が3位、米半導体株高受け一斉高も信用買い残が重荷<注目テーマ>
1 円高メリット
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7 データセンター
8 2024年のIPO
9 JPX日経400
10 インバウンド
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が3位にランクインしている。
前日の米国株市場で半導体株が強さを発揮し、ナスダック総合株価指数の最高値更新に寄与したことを受け、きょうの東京市場でもその流れを引き継ぐ格好で同関連株に物色の矛先が向いた。しかし、空売りの買い戻しが主流で上値追いが持続するかどうかに関しては市場でも懐疑的な声が強いようだ。
半導体関連株は今年の年央を境に値を崩す銘柄が多く、特に半導体製造装置関連の主力銘柄は米エヌビディア<NVDA>と強固な取引関係を築いているアドバンテスト<6857.T>を除いて、下値模索の動きを強める展開を強いられた。レーザーテック<6920.T>は5月下旬に4万5500円の上場来高値を形成したが、その後の下げもきつく、前日には年初来安値を更新し1万6140円まで売り込まれた。高値から約半年で65%も水準を切り下げたことになる。株式相場において「半値・八掛け・二割引き」という格言がある。これは高値から68%の下落率に相当し、そこまで下がれば大底を入れるという意味だが、レーザーテクはほぼその水準まで下落している。そのため値ごろ感からの買いも入りやすい。
ただ、市場関係者は「レーザーテックはかつて人気化した経緯で、個人投資家の押し目買いが続き、逃げを打つ海外資金の受け皿となった。株式需給面からみると依然として信用買い残が高水準に積み上がったままで、大口の実需買いが入らないなか、戻り売りに凌駕される展開が続いている」(ネット証券アナリスト)という。
今、業界関係者から注目を浴びているのがアドテストの株価動向だ。AI用半導体向けテスターで旺盛なニーズを獲得し、夏場以降も半導体セクターのなかで数少ない勝ち組として高値圏を突き進んできた。そして、11月8日に1万円大台に乗せ上場来高値を更新したのだが、その後は上値が重くなった。エヌビディアの業績の伸び率が鈍化するようだと流れが変わる可能性があり、「信用取引で買った個人投資家も出口を探っている(キャッシュ化のタイミングをはかっている)状況」(同)とする。
上値が重いのは東京エレクトロン<8035.T>やディスコ<6146.T>、SCREENホールディングス<7735.T>、ソシオネクスト<6526.T>、SUMCO<3436.T>、東京応化工業<4186.T>など他の主力株も同様で、これらの銘柄が完全復活できるか綾(あや)戻しで終わるかは全体相場にも大きく影響するだけに、その意味で引き続きマーケットの熱い視線が注がれている。
出所:MINKABU PRESS
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