■株式見通し:短期的な資金中心も、いったんは自律反発狙いの動きを意識
■JSR、22/3営業利益 27.8%増 437億円、23/3予想 31.4%増 575億円
■前場の注目材料:江崎グリコ、岐阜に粉ミルク新工場、兵庫・柏原は閉鎖
■短期的な資金中心も、いったんは自律反発狙いの動きを意識
26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが238ドル高だった。中国の都市封鎖が世界経済の減速に繋がるとの懸念や中国株式市場の下落が嫌気され、NYダウは一時500ドル近く下落した。ただし、売り一巡後は金利低下のほかテスラのイーロン・マスクCEOによるツィッター買収が正式発表されると、ハイテク株を中心に切り返す展開に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比255円高の26795円。円相場は1ドル128円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。日経平均は前日のギャップダウンで節目の26500円を一時割り込んでおり、いったんは自律反発狙いの動きを意識させてきそうだ。ただし、節目の27000円接近では強弱感が対立しやすく、日中は上海市場や米株先物の動向を睨みながらの展開になりそうだ。米国ではマイクロソフトなど大型テック株や半導体株の決算を控えていることから、積極的にはポジションを傾ける動きはなく、短期的な資金が中心になろう。
また、テクニカル面では27000円水準には5日、75日線のほか、一目均衡表では雲上限や転換線が位置している。この水準を捉えてくる展開は考えづらいところであり、同水準では戻り待ちの売り圧力も強まりやすいことは意識しておきたい。もっとも直近の急落によって買い方のポジション圧縮が一巡する一方で、売りに傾いている可能性はありそうだ。米国についても、金融引き締めを織り込みに行った先週からの出来高を伴っての下落におけるポジション圧縮は、いったんはピークを打った可能性も意識されてくる。米ハイテク株の決算反応次第の面はあるものの、リバウンドを想定したスタンスに向かう展開に期待したいところだろう。
また、テスラのイーロン・マスクCEOによるツイッター買収を受けて、ハイテク株のほかグロース株への刺激材料となる可能性も意識されそうだ。マザーズ指数は節目の700ポイントを割り込んできたこともあり、こちらも自律反発を狙った個人主体の資金流入も見られそうである。ただし、短期資金が中心であることから、資金の逃げ足の速さには注意しておきたい。
■JSR、22/3営業利益 27.8%増 437億円、23/3予想 31.4%増 575億円
JSR<4185>が発表した2022年3月期業績は、売上収益が前期比9.3%増の3409.97億円、営業利益は同27.8%増の437.60億円だった。23年3月期は売上収益が前期比20.2%増の4100億円、営業利益は同31.4%増の575億円を見込んでいる。あわせて、1000万株(発行済み株数に対する4.65%)、300億円を上限とした自社株買いを発表した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(34049.46、+238.06)
・ナスダック総合指数は上昇(13004.85、+165.56)
・シカゴ日経先物は上昇(26795、大阪比+255)
・SOX指数は上昇(3042.39、+52.56)
・VIX指数は低下(27.02、-1.19)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・江崎グリコ<2206>岐阜に粉ミルク新工場、兵庫・柏原は閉鎖
・島津製<7701>東工大と世界最小クラスの発光酵素開発、来年めど製品化
・IHI<7013>アンモニア専焼へ一歩、インドネシアのガス火力で実証
・三菱商事<8058>ゲイツ氏の脱炭素プログラムに1億ドル出資
・日産自<7201>車事故を瞬時に自動回避、運転支援技術を開発
・日産自<7201>新興国向けブランド「ダットサン」撤退、電動車に経営資源集中
・ホンダ<7267>都心で自動運転サービスへ、タクシー2社と提携
・横浜ゴム<5101>アルプスアルパインとタイヤセンシング技術開発、摩耗状態見える化
・マツダ<7261>リチウムイオン電池の開発加速、NEDO事業採択
・三菱重<7011>原子炉で水素製造、鉄鋼への活用視野
・川崎重<7012>大型水素運搬船の設計承認を取得
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 3月有効求人倍率(予想:1.22倍、2月:1.21倍)
・08:30 3月失業率(予想:2.7%、2月:2.7%)
<海外>
・特になし <ST>
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