機能性顔料事業において、複写機・プリンター向け材料、触媒向け材料の売上は市場における需要の回復が遅れた影響を受けた。また、戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したことにより、売上高は前年同期を下回った。
電子素材事業において、世界最高レベルの磁気特性を持つ希土類ボンド磁石材料の売上が主に自動車用途として、前期より伸長した。しかし、誘電体材料においては、市場回復の遅れやICT機器の需要低迷等により在庫調整の影響を受けた。また、電池関連材料の製造を営んでいる同社の連結子会社においても、需要変動の影響を受けたことにより、売上高は前年同期を下回った。
利益面においては、売上高の減少に加え、原材料及びエネルギー価格が前期よりも高水準で推移していることにより、営業利益は前年同期を下回った。営業外収支においては、為替が円安に振れたこと等の利益を押し上げる要因はあったが、営業利益の減少により経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を下回った。
2024年3月期通期について、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高は前期比24.1%減(前回予想比8.6%減)の265.00億円、営業利益は同85.4%減(同75.0%減)の2.00億円、経常利益は同61.2%減(同13.3%減)の13.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同78.6%減(同30.0%減)の7.00億円としている。
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