リチウム電池関連が軒並み急動意、需給逼迫で波状的な物色資金の波押し寄せる◇
世界的に無公害車に対するニーズが急速な高まりをみせており、特に2018年以降米国のZEV規制が強化される方向にあることで、電気自動車(EV)の普及加速に向けた思惑が、世界各国の株式市場でも強く意識されている。今年1月にテスラとパナソニック<6752.T>が共同で米ネバダ州に世界最大のリチウム電池工場「ギガファクトリー」を稼働させたことも同テーマを強く後押しする形となった。リチウム電池を含めEV関連株に物色の矛先が向いているのは米国市場や中国市場なども同様であり、東京市場に限ったことではない。そのなか、関連株として注目が集まる田中化研、戸田工、新日本電工はリチウム電池の正極材を生産、ステラケミファは電解液を手掛ける。また、安永はリチウム電池の寿命を大幅に向上させる技術に市場の関心が高く、オハラは低温でも動くリチウム電池の試作に成功したことや、リチウムイオン伝導性ガラスセラミックスを今年2月の「国際二次電池展」に出展した経緯が注目されている。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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