「LaKeel DX」は、企業のシステム開発を可能とする細かな部品(ファイル管理、検索、マスタ連携といった機能)を数多く用意し、これらを組み合わせることで必要な業務機能の実現(システム開発)が可能となる。この開発技術で同社は特許を取得しており、ユーザー企業はサーバーやネットワーク機器を準備することなく、大手クラウド事業者が提供する、主にサーバー運用のためのクラウドプラットフォームのうえで、アプリケーションの開発・運用を行うことができる。プロダクトサービス(前期実績で売上高の58%)は、「LaKeel DX」上で稼働する製品、コンサルティングサービスを提供。プロフェッショナルサービス(同42%)は主に金融・情報・建設・資材などの基幹システムを対象に、システム開発・保守サービスを展開している。
24年12月期第1四半期の売上高は前年同期比13.5%増の2,087百万円、営業利益は同50.8%増の282百円で着地した。幸先よいスタートとなっている。プロダクトサービス、プロフェッショナルサービス共に順調に進捗、特にプロダクトサービスのライセンス販売が前年同期比89%増と伸長した。LaKeel製品のサブスクユーザーは327ユーザー(前年同期比14.3%増)で、ARPUは27.2万円(同3.4%増)。通期の売上高は前期比20.4%増の9,215百万円、営業利益は同34.8%増の1,044百万円と増収増益見通し。
大手企業を中心にビジネスを展開しており、直近では金融・サービス業領域の顧客が増えている。創業当時からの取引顧客も多く収益基盤となっている。DX国内市場は今後も市場拡大が続いていくため、同社の顧客数も堅調に増加していきそうだ。同社は、高い収益性が期待できるプロダクトサービスに注力しており、LaKeel DXを中心にLaKeel製品のラインナップを拡充するほか、ユーザー数を拡大していく。フロー型のコンサルティングサービスは、DXコンサルとデータ分析(BI)コンサルのハイブリッドなサービス提供を実施する。市場の拡大とともに、中長期的に業績の2桁成長が続いていきそうだ。
235,600株、3.6億円の自社株買いも注目される。
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