収益拡大期に入ってきた日本カーバイド工業 に注目したい。
　１０年３月期連結経常利益は２５億６７００万円（前期比９４．２％増）を達成した。液晶向けセラミック基板、中国向け包装用フィルムの好調や、電子材料向けファインケミカル製品、再帰反射シートの回復などが増益の背景。
　１１年３月期の連結経常利益は３１億円（前期比２０．７％増）の見通しで、１３年３月期の同利益は４０億円以上を狙う計画も打ち出している。
　資本準備金の額を減らし、その他資本剰余金に振り替え、利益準備金の額を減らし、繰越利益剰余金に振り替えることを６月２９日の定時株主総会で承認可決される予定となっており、いよいよ復配に向けた体制が整ってくる。
　筆頭株主の旭硝子 が３年間で４５００億円の投資を計画するなど、攻めの経営姿勢を強めてきていることも材料視できよう。
　株価は４月１２日に２１４円高値を付けたあとに下落、前日９日には下ヒゲを付けるなど底入れ感が出つつある。
　午前９時５５分現在の株価は１円安の１６０円。
◎注目株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。
［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ-ＥＸＰＲＥＳＳ ］
提供：モーニングスター社 (2010-06-10 10:17)