■PSS <7707> 344円 (+73円、+26.9%) 一時ストップ高
プレシジョン・システム・サイエンス <7707> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。愛知県衛生研究所は19日、9月第2週の感染症情報を公表した。このなかでエムポックス(サル痘)の感染に関する報告が1件あったことが明らかとなり、ドイツ社製のエムポックスのPCR試薬の国内販売を手掛けるPSSへの短期資金流入を誘う要因となったようだ。衛生用品を手掛ける川本産業 <3604> [東証S]や常備薬の中京医薬品 <4558> [東証S]も高かった。
■ホームポジ <2999> 480円 (+80円、+20.0%) ストップ高
ホームポジション <2999> [東証S]がストップ高。19日の取引終了後、ケイアイスター不動産 <3465> [東証P]との資本・業務提携を発表した。ケイアイ不を割り当て先として新株を発行し、手取り概算で約19億円を調達する。ホームポジに対しては、財務基盤の改善とともに、関東での戸建住宅販売面での提携効果を見込んだ買いが集まったようだ。ホームポジは1株600円で333万3400株の新株を発行し、ケイアイ不に割り当てる予定。第三者割当増資の実施後、ケイアイ不の持ち株比率は約35.6%となり、筆頭株主となる見通し。ホームポジは調達額のうち約11億円を運転資金に、約8億円を借入金や社債の返済に充てる。
■サンバイオ <4592> 1,295円 (+213円、+19.7%)
サンバイオ <4592> [東証G]が3日続急騰。同社は19日、遺伝子・細胞製剤の受託製造を行うサイト-ファクト(神戸市中央区)と基本合意書を取り交わしたと発表しており、これが材料視されたようだ。この合意書は、両社の協力姿勢に基づいて、それぞれが保有する技術・ノウハウ、経営資源などの有効活用を図ることにより、相互の事業・利益拡大や発展につなげることを目的としたもの。具体的には、サンバイオが製造販売する再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」の品質や特性に関する試験について、双方から提供される情報に対して適切な評価検討を含めた協業などの検討を行い、実施するとしている。
■パルマ <3461> 403円 (+65円、+19.2%)
パルマ <3461> [東証G]が続急騰。19日取引終了後、2022年に廃止した株主優待制度を再導入すると発表した。100株以上保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じてQUOカードを1000~1万円分贈呈する。今年9月から再開する。これを好感した買いが膨らんでいる。あわせて配当方針の変更を明らかにし、新たに「配当性向40%を目安に各期の業績に応じた配当を行う」との方針を掲げた。同時に24年9月期単独業績予想について、売上高を34億7600万円から28億5600万円(前期比21.3%増)へ、営業利益を2億6500万円から1億5800万円(同6.0%減)へ下方修正すると発表した。配当予想は据え置いた。
■エラン <6099> 1,002円 (+150円、+17.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。エラン <6099> [東証P]がストップ高。エムスリー <2413> [東証P]が19日の取引終了後、同社の連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1040円にサヤ寄せする格好となった。連結子会社化により、エムスリーの経営資源とエランの事業・顧客基盤を組み合わせ、両社の取引先に対するクロスセルや新規事業の創出、エランの展開する病院や介護施設に入院する人に対してタオルなどをレンタルするCSセットの付加価値向上などのシナジー創出を図るのが狙い。TOB価格は1040円で、買付予定数は3332万9453株(下限3036万200株、上限3332万9453株)、買付期間は9月20日から10月21日までを予定している。また、TOB成立後もエランは上場を維持する予定だ。
■水戸 <8622> 470円 (+47円、+11.1%)
東証プライムの上昇率2位。水戸証券 <8622> [東証P]が4日続急騰。19日取引終了後、25年3月期の中間配当について15円にする予定と発表した。前期の中間配当(10円)に比べ増配となる見通しだ。配当額の正式決定は10月下旬に開催される取締役会で行うという。これを手掛かりに買われた。
■兼松エンジ <6402> 1,158円 (+96円、+9.0%)
兼松エンジニアリング <6402> [東証S]が続急伸。19日取引終了後、25年3月期上期(4-9月)単独業績予想について、売上高を62億5000万円から70億円(前年同期比19.9%増)へ、営業利益を4億1500万円から5億8000万円(同46.5%増)へ、最終利益を2億9500万円から4億1300万円(同48.0%増)へ上方修正しており、好感された。同社は環境整備用の特装車メーカー。主力製品の強力吸引作業車、高圧洗浄車の需要が堅調に推移し、今期は前期を上回る高水準な期初受注残でスタートしたことに加えて、車台の入庫が順調に進み活発な生産活動を行っていることが寄与する。
■ヨシムラHD <2884> 1,821円 (+132円、+7.8%)
東証プライムの上昇率6位。ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証P]が続急伸。日本の原発処理水の海洋放出を巡り、これまで日本産水産物の禁輸措置をとってきた中国が輸入再開に向けて調整していることが伝わった。これを受け、水産品など食品の製造・販売を手掛ける同社に好影響を期待した思惑的な物色が広がったようだ。
■雨風太陽 <5616> 1,150円 (+80円、+7.5%)
雨風太陽 <5616> [東証G]が急伸。同社は地方の生産者と都会の消費者をつなぐ産直サイトを運営、今のところ営業損益は赤字局面を脱却していないものの、トップラインの伸びが著しく、25年12月期には待望の黒字化が見込まれる。そうしたなか、19日取引終了後に民泊仲介会社で旅行予約サイト「STAY JAPAN」を運営する百戦錬磨(仙台市)の株式を取得し関連会社化したことを発表、 民泊関連分野への参入に伴う業容拡大期待が投資資金の食指を改めて動かす格好となった。
■RSテクノ <3445> 3,835円 (+265円、+7.4%)
東証プライムの上昇率7位。RS Technologies <3445> [東証P]が続急伸。同社は19日取引終了後に、中国のモジュールメーカーである索尼精密部件(恵州)を子会社化すると発表。これが材料視されたようだ。索尼精密部件(恵州)は、光学ピックアップモジュール・車載カメラモジュールの製造・販売を行っている企業。同社は子会社化により、新たに立ち上げる車載カメラモジュール事業などを主軸に事業拡大を目指すとしている。
■日本情報C <4054> 932円 (+61円、+7.0%)
日本情報クリエイト <4054> [東証G]が3日続急伸。同社は19日取引終了後、自社の「電子入居申込サービス」とサカイ引越センター <9039> [東証P]の引っ越しサービスを連携させ、入居者がスムーズに引っ越し手続きが完了できる新たなサービス提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「電子入居申込サービス」は、不動産会社に向けたサービスで、入居者がオンラインで必要な情報を入力し、不動産管理会社や関連事業者とデータを連携することで、入居手続きを効率化。サカイ引越との連携により、入居者は同じ情報を再入力する必要がなく、引っ越し手続きをスムーズに進めることができるようになるという。
■サン電子 <6736> 7,100円 (+430円、+6.5%)
サン電子 <6736> [東証S]が3日ぶり急反発。19日の取引終了後、未定としていた9月末を基準日とする25年3月期の中間配当について、50円(前年同期無配)を実施すると発表しており、好材料視された。なお、期末配当予想(前期40円)は引き続き未定としている。
※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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