■指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引
■東製鉄、3Q営業利益 9.1%減 301億円
■前場の注目材料:積水ハウス、米が主戦場に、自社技術で戸建攻略
■指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引
22日の日本株市場は、ハイテク主導での買い優勢の展開が意識されそうだ。19日の米国市場は、NYダウが395ドル高、ナスダックは255ポイント高だった。人工知能(AI)向け需要への拡大期待から半導体関連やハイテク株への買いが入り相場の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比300円高の36300円、円相場は1ドル148円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで17日に付けた高値を突破したことから、買い戻しの流れが強まりやすいだろう。また、米国ではエヌビディアが連日で最高値を更新するなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高く、17日に付けたバブル後の高値36239.22円を更新してくる可能性がありそうだ。買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目狙いのスタンスになろう。
投資主体別売買動向では個人は利益確定の売りを継続しており、高値更新となれば本格化する決算を前に持ち高調整の流れに向かいやすいと考えられる。一方で高パフォーマンスを続けている日本株への関心は高く、海外ファンドなどは運用成績を高めるうえで日本株の比率を引き上げそうだ。また、中国で上場する日本株ETFへの活発な取引が継続しており、引き続き中国マネーの流入観測が底堅さにつながりそうである。
物色の流れとしてはインデックスに絡んだ商いが中心のなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引するため、日経平均型になりそうだ。そのため、主力大型株が中心になりやすく、中小型株など個人主体の物色は値動きの強い銘柄の一角にとどまりそうである。また、決算発表が本格化するなか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。
■東製鉄、3Q営業利益 9.1%減 301億円
東製鉄<5423>の2024年3月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比1.6%増の2766.28億円、営業利益は同9.1%減の301.57億円だった。10-12月期は、国内における建築案件の工期遅れの影響などにより、製品出荷数量が計画を下回ったものの、出荷価格は想定どおりに推移し、エネルギーコストなど各種資材における購入単価の低減傾向が続いた。2024年3月期業績は、売上高が前期比1.6%増の3670億円、営業利益が同1.5%減の375億円を計画。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(35963.27、+497.10)
・NYダウは上昇(37863.80、+395.19)
・ナスダック総合指数は上昇(15310.97、+255.32)
・シカゴ日経先物は上昇(36300、大阪比+300)
・SOX指数は上昇(4375.65、+169.14)
・VIX指数は低下(13.30、-0.83)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化観測
・積水ハウス<1928>米が主戦場に、自社技術で戸建攻略
・丸紅<8002>社長・柿木真澄氏、資源・非資源問わず投資
・伊藤忠<8001>自転車メンテの英社買収、移動多様化に対応
・愛知製鋼<5482>技術開発を加速、「eアクスル」高性能化提案
・住友ゴム<5110>サイバー対策でDTCYと協業
・ヤマハ発<7272>小型表面実装機を発売、搭載能力13%向上
・アンリツ<6754>郡山に大容量蓄電池導入、太陽光増設
・住友重<6302>グループの住友建機、インドネシア製の林業機械、北米向け輸出倍増
・TOTO<5332>富士通と公共トイレ見守り実証、ミリ波センサー活用でプライバシー配慮
・菱洋エレクトロ<8068>訪問看護向けオンライン資格確認の導入支援
・日本ゼオン<4205>シンガポール増強、S-SBR特殊品特化
・レゾナックHD<4004>社内資料を対話で参照、生成AIシステム構築
・大成建設<1801>社長・相川善郎氏、エンジ・環境分野を強く
・ENEOS<5020>Eco-Porkと、養豚の課題解決で連携
・住友金属鉱山<5713>加ニッケル探鉱に出資、優先権獲得
・トクヤマ<4043>稼働率から収益計算、工場運営を効率化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合(23日まで)
<海外>
・10:15 中・1年物ローンプライムレート(現行3.45%) <ST>
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